日本オラクルは、ビジネス分析システム「Oracle Exalytics in Memory Machine」に関する説明会を開催した。
日本オラクルは11月29日、ビジネス分析システム「Oracle Exalytics in Memory Machine」に関する記者説明会を開催。グローバルでの先行事例が紹介された。
同製品は、先月開かれた米Oracleの年次カンファレンス「Oracle OpenWorld San Francisco 2011」で発表されたインメモリBI(ビジネスインテリジェンス)マシン。同社が提唱する、ハードウェアとソフトウェアを密に融合させた「エンジニアド・システム」として初めてビジネス分析専用に開発された。
特徴は大量データの高速処理にある。米Oracle ビジネス・インテリジェンス/プロダクトマネジメント担当バイスプレジデントのポール・ロドウィック氏は、いくつかのユーザー事例を交えて、パフォーマンスの高さを強調した。
デンマーク最大手のローン会社であるNykreditは、既にOracleのBIソリューションを導入していたが、情報集計とトランザクション詳細分析のためにさらに高いパフォーマンスが必要となった。そこで、データベースマシン「Oracle Exadata Database Machine」とExalyticsを組み合わせることで、30倍から70倍もの性能向上を実現した。また、石油掘削大手の米Key Energy Servicesでは、Exalyticsの導入によって、油井の開発を約5倍も高速化した。
さらに、グローバル展開する消費者向けパッケージ食品会社では、2000以上のユーザーのために、より頻度の高いプランニングや予算サイクルに対するニーズが高まっていた。以前から多次元データベース「Oracle Essbase」上に予算管理製品「Oracle Hyperion Planning」を実装していたが、Exalyticsによってサイクルタイムを6倍に加速したほか、24時間以上のユーザー処理停止時間を4時間に短縮した。
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