まずは恋愛でいいじゃないか――就活生の皆さんへオルタナブログ通信(2/3 ページ)

» 2011年12月17日 12時00分 公開
[森川拓男,ITmedia]

就活で大切なこととは?

 1つだけあげるとしたら、「自分のやりたいことを見つけて、それを実現する決意を持て」ということです。

 就活で成功するために大事なことを1つあげるとしたら:点をつなぐ


 12月1日、平成25年春に卒業する大学3年生の就職活動が解禁された。竹内義晴氏「竹内義晴の、しごとのみらい」の【就職活動解禁】これから就職活動を始めるアナタへで書かれたように、「今までよりも2カ月遅いスタート」だ。その理由は「就活期間が長すぎて、学生の本分である勉強に専念できない」からだというが、竹内氏はそれは「大人の事情」に過ぎず、「学生さんにしてみれば、『確かに学生の本分は勉強かもしれないけど、就職は人生を左右する大切なイベント。スタートが2カ月も遅れてしまうなんて・・・』というのが本音」ではないかと考察している。そして竹内氏は「不安で、焦る気持ちで一杯の学生のアナタ」へ暖かいメッセージを送っている。就活中の学生は、ぜひ読んでほしい。

 中村昭典氏「中村昭典の、気ままな数値解析」の【59.9%】「就活=恋愛」「就職=結婚」って、いまさらなんだけど、やっぱりそうだよね、って話には“なるほど”と頷かされた。「すごく単純な話で、恋愛も就活も、お互いを理解し合うプロセスであって、そこで相思相愛になると、恋に落ちる=内定する」というたとえが分かりやすい。

 さらに、「『就活=恋愛』なら、その結果として『就職=結婚』です」という理論も納得だ。就活というと難しいイメージを持ってしまうが、「味気ない就活も、苦しくて、切ない反面、とっても楽しくて、夢があって、ときめくというか、なんかこう、ときにはキュンとする」のだろうか。そして、元インテリジェンス人材紹介事業部統括部長の青葉氏の言うように、「まずは、恋愛でいいのだと思います。自分や会社のことが分かってきたら、ちゃんと結婚してほしい」。

 就活で必要なことは何だろう。高橋誠氏「点をつなぐ」は就活で成功するために大事なことを1つあげるとしたらで、「やりたいことを見つけて、それを実現する決意を持て」という指針を出した。「やりたいことをはっきり持って、それを実現しようと決意」することで、そのためには「何でもやってやろうという覚悟」ができるのだ。「もしまだやりたいことが見つかってないのなら、まず本当にやりたいことを見つけることを優先するのがいい」と、高橋氏は言う。そのための方法論も書いているので、ぜひ参考にしていただきたい。

 また、佐川明美氏「佐川明美の「シアトルより愛を込めて」」の参考までにどうぞ...大昔の就活話ですで語られたように、「なるべくいろいろな会社の人に会ってみる」ことも大切だ。「就職は単なる始まりで、決してゴールではない」のだから。

 その一方、佐別当隆志氏「はたらきたい。」の就活生に告ぐ(ステークホルダーの皆さんも見て下さい)で書かれたように、「焦らなくていいです。就職活動をしなくてもいい」という意見もある。松井真吾氏「IT向上化計画」の就活生におすすめのWindows TIPSとフリーソフトで書かれたように、「ろくに就職活動をしたこと」がなくても、「巡り巡ってWindowsエンジニアっていう感じで楽しく、ほっこりと生きている」人もいる。「就職活動で失敗してもなんとか生きていける」のでそんなに肩の力を入れなくてもよいとのこと。

 同じように自らの経験を書いた武田直人氏「ワークスタイル進化論」の何の役にも立たない就活の話では、「現在僕は面接担当として自社の採用に携わることも多くあるので、大学生だったころの自分が落ちた理由がよく分かります」と述懐する。「準備してきた内容を特に想いも込めずにしゃべり、就活に出遅れてるくぜにそれを認めない。そういう人はまっさきに落とされる」というのだ。そして「妙なところだけ心配症な僕は、『正直に話して入社後もその話した内容をネタにされたらやだな・・・』という訳の分からない理由であまり自分のことを話たがりませんでした。そういう素が見えない人は今の僕は採用しません」。

 大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」の【僕なりに就活生へ】「自分探し」をする学生は要らないけど「自分を言語化」することは求められるのって矛盾?では、例えば留学したのなら「この時代になぜ留学したのか、なぜ留学しようと考えたのか、そしてその目的を達成することができたのか」を、採用担当者や経営者」は知りたいという。なぜなら「目的を明確にして留学した学生と、なんとなく行ってみた学生は全然違う」からだ。「きちんとした目的があって留学したのであれば、それはきちんと伝えるべき」という。「自分を説明できる」か否かが明暗の分かれ目となるようだ。

 このほかにも就活をテーマしたエントリーが複数あるので、就活生はこれからの活動の参考に、そして採用側は就活生の現状を知る意味でも、ぜひ読んでほしい。

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