“歩行スマホ”の規制が必要(?)な時代オルタナブログ通信(2/3 ページ)

» 2011年12月24日 12時00分 公開
[森川拓男,ITmedia]

iPadタクシー?

 タクシーに乗ったら、ダッシュボードにiPadが設置されていました。

 iPadタクシーだった。:海外速報部ログ


 加藤和幸氏「てくてくテクネコ」のカーナビ専用機はヘビーユーザのものになっていくのだろうかで、「Googleマップに全国の道路の交通状況を確認できる機能が追加」されたことが紹介されている。「高速道路だけでなく主要幹線道路まで表示」されるという。この「渋滞情報の収集方法がGoogleらしいやり方」で、「データは、Android端末やiPhoneなどスマートフォンユーザーの位置情報を利用」しているという。「これなら道路にセンサーを設置する必要もなく、3GやWiFiが使える地域であれば裏通りまで把握でき」、「今後スマートフォンが普及するにつれて、データの精度が上がっていくと予想」されるわけだ。さらに「カーナビ専用機にない特長」として、「過去の渋滞情報を検索できること」があるという。これで「渋滞情報を反映した経路検索」ができるようになれば、「専用のカーナビを買わなくてもいいと考える利用者が増えそう」だ。

 と思ったら、すでにカーナビを使わなくなったドライバーがいた。それもタクシーで。佐藤由紀子氏「海外速報部ログ」のiPadタクシーだった。では、「タクシーに乗ったら、ダッシュボードにiPadが設置されてい」たという。「個人タクシーではないので、『会社支給ですか?』ときいたところ、私物だ」という答えが返ってきたそうだ。運転手いわく「老眼になっちゃったんで、この大画面がカーナビとして便利」だとのこと。確かに最近のカーナビは、高機能であるがディスプレイは小型化し、ドライバーによっては見づらいということもあるかもしれない。その点、iPadなら申し分ないだろう。

 しかも「運転手さん、結構コワモテな方でしたが『これのおかげでお客さんと話が弾みます』し、スマートフォンのバッテリーが切れてしまったけどすぐに振り込みが必要というお客さんや、渋滞で飛行機に乗り損ねて次の便を予約したいお客さんに貸して感謝されたこともある」というのも素晴らしい。さらに「車内を流れるBGMもiPadからで、お客さんのリクエストに応えたくて運転しながらiTunesで曲をダウンロード購入したこと」もあるという。それだけではない。「楽しそうに、便利に使いこなしているこの運転手さんのおかげで、iPadを買うお客さんや同僚が続出」しているそうだ。

歩きスマホ禁止条例?

 「やりすぎだ」と思われる規制を定めることで議論が起き、スマホの“お約束”が多くのユーザーに浸透していくなかで賢明な「節度」が出来上がることを期待してのモノのようです。

 コラムニストの小田嶋隆さん「歩きスマホ」禁止条例を上程:平凡でもフルーツでもなく、、、


 タブレットやスマートフォンの普及とともに、奇妙な光景が広がっているという。田中淳子氏「田中淳子の”大人の学び”支援隊!」の「不気味な光景だ」と同僚は言った。によると、ある飲み会で「ほとんど全員が、次々と写真をとってはTwitterとかFacebookとかにアップしていく」という光景が繰り広げられたという。それも「“ツイ飲み”とかいうヤツ」ではなく、ほとんどが初対面のIT系の勉強会後の懇親会での出来事だったという。この話をしてくれた田中氏の同僚は「ボクはFacebookもTwitterもやっていないので最初何しているんだか分からなかったんですけど、分かってきたら今度は、なんか全員に無視されている感じがして本当に不気味な光景でしたねぇ」と言ったそうだ。

 しかし、これもまた時代なのかもしれない。街中でもスマホを見ながら歩いている人が多い。非常に危ない行為なのだが、日に日に増えているような気がする。そこで気になったのが、佐々木康彦氏「平凡でもフルーツでもなく、、、」のコラムニストの小田嶋隆さん「歩きスマホ」禁止条例を上程で紹介された「『歩きスマホ』規制条例をSAPIO紙面で提案」しているという話だ。「路上喫煙禁止条例がスタートした当初のアナウンス効果を期待して、例えば銀座や秋葉原の歩行者天国、渋谷のセンター街といった象徴的な場所を『歩きスマホ規制地域』と定め、違反者には取り締まりを実施してはどうかというもの」だ。結局これもマナーの問題ではと感じて悲しい気持ちになったのは筆者だけだろうか。

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