米国のホリデーシーズンの売上高は過去最高となり、1日当たり10億ドルを突破した日が9日あった。
米調査会社のcomScoreは12月28日(現地時間)、米国のホリデーシーズン(11月2日〜12月27日)におけるネット販売売り上げに関する調査結果を発表した。この期間の売上高は前年同期間より15%増の352億7400万ドルで過去最高だった。
1日当たりでは、サイバーマンデー(感謝祭明けの月曜日で今年は11月28日)の売上高がトップで12億5100万ドル。次はグリーンマンデー(12月12日)の11億3300万ドル、3位は「フリーシッピングデー(送料無料日)」(12月16日)の10億7200万ドルだった。グリーンマンデーとは、2007年に米eBayが12月の第二月曜日をオンラインショッピングのピークとして提唱したもの。フリーシッピングデーとは、購入品がクリスマスイブに確実に届く最後の日で、2008年に米インターネットマーケティング企業Kinoliのルーク・ノウルズCEOが提唱したものだ。10億ドルを突破した日はこれらを含め9日あったという。
期間 | 2010年 | 2011年 | 増加率(%) |
---|---|---|---|
11月1〜26日 | 30,591 | 35,274 | 15 |
感謝祭(11月24日) | 407 | 479 | 18 |
ブラックフライデー(11月25日) | 648 | 816 | 26 |
感謝祭週末(11月26〜27日) | 886 | 1031 | 16 |
サイバーマンデー(11月28日) | 1028 | 1251 | 22 |
グリーンマンデー(12月12日) | 954 | 1133 | 19 |
フリーシッピングデー(12月16日) | 942 | 1072 | 14 |
12月25日の週 | 2450 | 2831 | 16 |
オークションおよび大企業による購入を除く(資料:comScore) |
comScoreによると、ここ数年の特徴的な現象として、クリスマス(12月25日)にデジタルコンテンツ(音楽、テレビ番組、映画、電子書籍、モバイルアプリ)の売上高が急増するという。これは、クリスマスプレゼントとしてスマートフォンやタブレット、電子書籍リーダーを贈られた人がそれらの新端末にコンテンツをダウンロードするためだと同社は説明する。ネット売上高全体に占めるデジタルコンテンツの売上高は、2011年11月1日〜12月26日の平均では2.8%なのに対し、12月25日には20%に跳ね上がった。
27日に米調査会社Flurryが発表した調査結果でも、世界でのiOSおよびAndroidアプリの1日当たりのダウンロード数が12月25日に2億4200万本となり、過去最高だった。
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