ハッカー集団Anonymousが2006年版の「Norton Antivirus」のソースコードを流出させた。「ユーザーにとってのリスクが高まったわけではない」とSymantecは強調している。
ハッカー集団Anonymousが米Symantecのセキュリティ製品のソースコードを流出させたとされる問題で、Symantecは3月9日、2006年版の「Norton Antivirus」のソースコードが同集団によって公開されたことを確認したと発表した。ただし、これによってNortonユーザーにとってのリスクが高まったわけではないと強調している。
同社によると、これまでに公開されたのは2006版のNorton Utilities、pcAnywhere、Norton Antivirusのソースコードの一部。また、Norton Internet Securityの2006年版もいずれ公開されるだろうとした。Anonymousがこれらコードを入手したことは以前から分かっており、流出することも見越していたという。
しかし、これまでの分析の結果、流出したのは過去のバージョンのコードのごく一部にすぎないことが判明していると同社は説明。「今回の流出の結果、現在のNortonシリーズ製品も含め、Symantecのウイルス対策やエンドポイントセキュリティ製品を使っているコンシューマーや企業顧客がサイバー攻撃の標的となる危険が高まることはない」との判断を示している。
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