北陸先端大、12テラバイトメモリのシミュレーションシステムを導入導入事例

シングルシステムとしては国内最大の共有メモリ型コンピュータになるという。

» 2012年03月21日 15時50分 公開
[ITmedia]

 日本SGIは3月21日、北陸先端科学技術大学院大学が運用を開始した科学技術計算シミュレーションシステムに、同社の「SGI UV 1000」が採用されたと発表した。シングルシステムとしては、国内最大の共有メモリ型コンピュータになるという。

 北陸先端大で採用されたSGI UV 1000は、インテル Xeon プロセッサ E7 ファミリーを192(計1536コア)と12テラバイトの共有メモリを搭載する。採用理由としては、(1)システム内で大規模で単一のメモリスペースを共有し、大規模な科学技術計算シミュレーションでもメモリの制約を受けることなくプログラムが可能であること、(2)単一のLinuxシステムイメージを持ちながら高度な並列計算が可能であること――などだという。

 新システムは今後、高度なデータベース処理に関する研究のほか、物質の分子や原子レベルの高速シミュレーションによる物性解析および新材料の開発、生体内流れシミュレーションによる疾病の診断・治療支援システムの開発、個人情報を保護するための暗号化技術や人工知能研究の推論システムの開発に利用される予定。

北陸先端大に採用されたSGI UV 1000

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ