Google、サービス横断のユーザー履歴を把握できる「アカウント アクティビティ」を公開

Googleの新機能「アカウント アクティビティ」は、自分の過去1週間のGoogleサービスでの行動履歴を表示する。まずはGmail、Google検索、Google Latitudeに対応したが、今後YouTubeやGoogle+も追加されるもようだ。

» 2012年03月29日 07時42分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは3月28日(現地時間)、Googleアカウントユーザー向けの新機能「アカウント アクティビティ」のβ版を公開したと発表した。ユーザーは、この機能をオプトインすることにより、Googleの各種サービスをログインして利用した自分の行動履歴を確認できる。

 Activity 1 アカウント アクティビティではログインして利用した各種Googleサービスの行動履歴が表示される

 同機能で表示されるのは、ログインした場所や認証の変更、利用しているWebブラウザ、Gmailの利用状況、よく検索する言葉、など。位置情報サービスの「Google Latitude」を利用している場合は、訪問した場所も表示される。

 利用するにはアカウント アクティビティページの「オプトイン」ボタンをクリックする。しばらくするとGmailでレポート生成完了の通知がくる。

 Activity 2 アカウント アクティビティはオプトイン機能。オプトイン後、パスワード入力を求められる
 Activity 3 Gmailでの通知

 この履歴は1週間単位で更新され、メールの送受信数と検索数については前の週と比較した増減も表示される。

 Googleは、この機能はプライバシー保護とセキュリティにも役立つと強調する。例えば、訪問した覚えのない国からアカウントにログインした履歴があれば、それはパスワードが盗まれた可能性を意味する。このページには各種個人設定を変更するためのリンクが含まれており、ユーザーはすぐにアカウントのパスワードを変更できるようになっている。

 この機能は、Googleが3月1日に発効させたプライバシーポリシーおよび利用規約の更新により実現したものだ。この更新で、Googleは各種サービスでのユーザーの利用履歴や情報を包括的に収集できるようになった。同社は今後、このページで表示するサービスをさらに拡大していくとしている。

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