Apple、マルウェア「Flashback」対策ツールを開発中と発表

Appleが、Macで猛威を振るうマルウェア「Flashback」を検知・削除するツールを開発していると発表した。

» 2012年04月11日 11時21分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Appleは4月10日(現地時間)、Mac OS Xを狙うマルウェア「Flashback」を検知・削除するツールを開発していると発表した。

 Flashbackは、Flash Playerのインストーラに見せ掛けてMacに感染するマルウェアとして登場。感染するとリモートのホストに接続し、別のマルウェアを呼び込んでくる。さまざまな亜種が出現しており、Javaの脆弱性を突いた新種はMacを狙ったマルウェアとしては異例の猛威を振るっていたという。

 Appleは4月3日にFlashback対策を含むセキュリティアップデートを実施したが、その翌日、ロシアのウイルス対策ソフトメーカーDoctor Webが、Flashbackが55万台以上のマシンに感染し、強力なMacボットネットを形成していることが分かったと発表した

 Flashbackは感染したMacにホストサーバからさらにマルウェアを呼び込むため、Appleはツール開発とともにそうしたサーバからのコマンドと制御ネットワークを無効にするために各国のISPと協力しているという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ