日本HP、プロアクティブなシステム障害にも備えるサポートサービスを発表

従来の障害対応を強化するとともに、「プロアクティブケア」という障害発生の予兆も診断するサポートを提供する。

» 2012年04月16日 15時23分 公開
[ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は4月16日、新たなサポートサービス「Always On Support Services」と同サポートのパートナー向けプログラム「HP ServiceONE プログラム」を発表した。

 Always On Support Servicesは、「ファウンデーションケア」「プロアクティブケア」「データセンターケア」「ライフサイクルイベントサービス」の4つのサービスから構成され、障害発生の事後対応や障害発生への未然の対処、ライフサイクルに基づく技術者からのアドバイスまでを提供するものとなる。

 ファウンデーションケアは障害発生に対応。HP Insight Onlineというユーザー向けポータルサイトでの情報提供をはじめ、ProLiant製品上で稼働するWindowsやRed Hat Enterprise Linux、SUSE Linux、VMwareの各ソフトウェア製品に関しても同社が窓口となって「コラボサポート」を提供する。

 プロアクティブケアは、ファウンデーションケアでの内容に加えて障害発生の可能性に備えたサポートを提供。システムの遠隔診断ツールを利用して同社のエンジニアがファームウェアとソフトウェアのリビジョン分析やインシデント分析などを行い、ユーザーへ定期的にレポートを提供する。同社ではプロアクティブケアの対応に当たる専門の「アドバンストソリューションセンター」を新たに組織する。

 データセンターケアは5月中の提供開始を予定しており、提供内容は準備中。データセンターで稼働するミッションクリティカルシステムや大量に導入された機器などについて、マルチベンダー対応を特徴とするサポートを提供する予定だという。ライフサイクルイベントサービスではIT計画の立案からシステムの導入、運用まで同社のエンジニアが支援する。

 HP ServiceONE プログラムは1日から提供を開始しており、パートナー各社が自社のサポートサービスにAlways On Support Servicesを組み合わせて、付加価値を高めたサービスを提供できるようにするものという。HPがパートナー企業にトレーニングや技術、セールスなどの支援を行う。

 会見した常務執行役員 テクノロジーサービス事業統括の津村伸武氏によれば、同社が3月に発表したサーバ新製品の「HP ProLiant Gen8」の運用支援機能を活用することで、従来よりもきめ細やかなサポートを提供できるようになったと話す。

 新サポートを利用することで、初回問い合わせ段階において95%の課題を解決できるほか、課題解決に要する時間を66%短縮できるようにするという。

 参考利用価格は、Gen8利用の場合での3年間24時間のハードウェア返却不要4時間対応のコラボサポートが14万2800円、同プロアクティブケアが23万580円などとなっている。

プロアクティブケアで提供する分析レポートのイメージ

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