日本HP、x86サーバ「ProLiant Gen8」発売 セットアップ工数を45%削減

管理システムの最新版「iLO 4」を搭載したx86サーバ製品6モデルを発売した。

» 2012年03月29日 14時42分 公開
[本宮学,ITmedia]
photo HP ProLiant Gen8

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は3月29日、x86サーバの新製品「HP ProLiant サーバー Generation 8」(HP ProLiant Gen8)6機種を発売した。インテルの最新チップ「Xeon E5ファミリー」を搭載したほか、管理システムの最新版「iLO マネジメントエンジン」(iLO 4)の搭載で、サーバ運用サイクルを簡素化するという。

 新製品は、OSのインストールに必要な各種ファームウェアやドライバ、ツール類とセットアップツールをiLO 4内部に実装。これにより、サーバのセットアップ工数を前世代機(ProLiant Gen7)と比べて45%削減し、セットアップ時間を3倍高速化するという。また、全てのファームウェアをオンラインで更新できるようにした。

 OSにエージェントソフトを導入することなくハードウェアを監視できる「エージェントレス管理機能」も搭載した。OSの代わりにiLO自体がハードウェアの監視を行うことで、システム負荷を軽減するという。また、CentOSやFreeBSDといったフリーOSの環境化でもハードウェアを監視できるとしている。

 障害対策機能も強化した。システムボード、CPU、メモリ、ハードディスクなどの主要コンポーネントの構成変更やエラー情報など約1600のパラメータを、正常稼働/故障時を問わず自動で記録する「アクティブヘルスシステム」を搭載。このほか、ハードウェア自体が障害/障害予兆を日本HPのサポートセンターに自動で通報する「自動通報機能」を2012年6月に実装するとしている。

photo iLO 4の新機能

 ハードウェア面では、ホットプラグ対応ドライブ「HPスマートドライブ」を搭載したほか、“カセットテープ感覚”で簡単に取り付けられるという独自開発のCPUソケットを採用。また、メモリやNICの省電力機能を搭載し、従来製品のG6モデルと比較して電力効率を10%向上させたとしている。

 タワー型サーバ「HP ProLiant ML350p Gen8」、ラックマウント型サーバ「HP ProLiant DL360p Gen8」および「HP ProLiant DL380p Gen8」、ブレードサーバ「HP ProLiant BL460c Gen8」、スケールアウト向けサーバ「HP ProLiant SL230s Gen8」および「HP ProLiant ML250p Gen8」をラインアップする。各モデルの価格は次の通り(全て税込み)。

製品名 価格
HP ProLiant ML350p Gen8 21万4200円
HP ProLiant DL360p Gen8 29万8200円
HP ProLiant DL380p Gen8 33万4950円
HP ProLiant BL460c Gen8 35万2800円
HP ProLiant SL230s Gen8 22万500円
HP ProLiant ML250p Gen8 24万7800円

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