管理システムの最新版「iLO 4」を搭載したx86サーバ製品6モデルを発売した。
日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は3月29日、x86サーバの新製品「HP ProLiant サーバー Generation 8」(HP ProLiant Gen8)6機種を発売した。インテルの最新チップ「Xeon E5ファミリー」を搭載したほか、管理システムの最新版「iLO マネジメントエンジン」(iLO 4)の搭載で、サーバ運用サイクルを簡素化するという。
新製品は、OSのインストールに必要な各種ファームウェアやドライバ、ツール類とセットアップツールをiLO 4内部に実装。これにより、サーバのセットアップ工数を前世代機(ProLiant Gen7)と比べて45%削減し、セットアップ時間を3倍高速化するという。また、全てのファームウェアをオンラインで更新できるようにした。
OSにエージェントソフトを導入することなくハードウェアを監視できる「エージェントレス管理機能」も搭載した。OSの代わりにiLO自体がハードウェアの監視を行うことで、システム負荷を軽減するという。また、CentOSやFreeBSDといったフリーOSの環境化でもハードウェアを監視できるとしている。
障害対策機能も強化した。システムボード、CPU、メモリ、ハードディスクなどの主要コンポーネントの構成変更やエラー情報など約1600のパラメータを、正常稼働/故障時を問わず自動で記録する「アクティブヘルスシステム」を搭載。このほか、ハードウェア自体が障害/障害予兆を日本HPのサポートセンターに自動で通報する「自動通報機能」を2012年6月に実装するとしている。
ハードウェア面では、ホットプラグ対応ドライブ「HPスマートドライブ」を搭載したほか、“カセットテープ感覚”で簡単に取り付けられるという独自開発のCPUソケットを採用。また、メモリやNICの省電力機能を搭載し、従来製品のG6モデルと比較して電力効率を10%向上させたとしている。
タワー型サーバ「HP ProLiant ML350p Gen8」、ラックマウント型サーバ「HP ProLiant DL360p Gen8」および「HP ProLiant DL380p Gen8」、ブレードサーバ「HP ProLiant BL460c Gen8」、スケールアウト向けサーバ「HP ProLiant SL230s Gen8」および「HP ProLiant ML250p Gen8」をラインアップする。各モデルの価格は次の通り(全て税込み)。
製品名 | 価格 |
---|---|
HP ProLiant ML350p Gen8 | 21万4200円 |
HP ProLiant DL360p Gen8 | 29万8200円 |
HP ProLiant DL380p Gen8 | 33万4950円 |
HP ProLiant BL460c Gen8 | 35万2800円 |
HP ProLiant SL230s Gen8 | 22万500円 |
HP ProLiant ML250p Gen8 | 24万7800円 |
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