Pinterestが、Flickr、YouTube、Vimeoなどと協力し、オリジナルコンテンツの権利者情報を明示してピンする機能の提供を開始した。
米Pintersetは5月1日(現地時間)、米Yahoo!傘下の写真共有サービスFlickrをはじめとする幾つかのコンテンツ共有サービスと協力し、それらのサービスからお気に入りのコンテンツを“ピン”する際、コンテンツの著作権の帰属を自動的に明示する機能を追加したと発表した。
Pinterestは、ネット上のお気に入りのコンテンツを自分のテーマ別「ピンボード」に貼り付け(ピンし)て公開するソーシャルサービス。利用上のエチケット(Pin Etiquette)として、コンテンツのオリジナルソースを明示するようユーザーに奨励してはいるが、サービスの性格上、著作権侵害が懸念されている。同社は3月、著作権侵害回避を目的に利用規約を改定し、問題のあるコンテンツを報告するツールを追加した。
今回発表された新機能は簡単に利用できる。Pinterestユーザーは、Flickrの写真の上にある「Share」ボタンをクリックし、表示されるダイアログでPinterestのアイコンをクリックすることでこの写真をピンできる。なお、コンテンツ作者がPinterestでの共有を望まない設定にしている場合は、アイコンを選択できない。
ピンした写真には、自動的にFlickrのアイコンと、コンテンツのタイトル、提供者のアカウント名、オリジナルのページへのリンクが表示され、これらは編集できない。
この方法でピンされたコンテンツの著作権帰属表示は、孫引き(リピン)されたり他のWebサイトに流用されても消えることはない。
この機能は、Flickrの他、米Google傘下のYouTube、米Behance、米Vimeoの共有ボタンでも利用できるようになった(筆者の環境では本稿執筆段階でYouTubeの「共有」メニューでPinterestのボタンは表示されないが、Pinterestの公式ブログにはYouTubeからピンした画像が紹介されている)。
Pinterestはこの機能の提携先をさらに拡大していくとしている。
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