Macマルウェアの増加が鮮明に、半数は情報搾取が目的

トレンドマイクロによれば、2011年に発生したMac OSを狙う不正プログラムは、2008年に比べて155%増加した。

» 2012年05月10日 15時23分 公開
[ITmedia]

 トレンドマイクロは5月10日、4月度のインターネット脅威レポートを発表した。この中で、Mac OSを狙う不正プログラムの発生状況やその特徴を解説している。

 Mac OSを狙う不正プログラムはここ数年で増加傾向にあるという。同社の調査では2011年は、2008年時点に比べて155.3%(のべ数)も増えていた。

 また4月24日時点のパターンファイルをみると、Mac OSを狙う不正プログラムの48%が情報を搾取するものだった。クレジットカード番号を詐取する偽セキュリティソフト、ファイルやキーボード入力情報を外部に漏えいするバックドアなどが数多くみられた。一方、HDDを初期化したり自身のコピーをメールなどで送信するような、破壊活動や拡散活動を行う不正プログラムは少なかった。

Mac OSを狙った不正プログラムののべ数増加率と主な活動別割合(右)、出典:トレンドマイクロ

 4月度の不正プログラム検出状況ではrootkitの一種の「TROJ_ZACCESS.CQJ」が国内外で急増し、相談件数も多数に上った。rootkitはOSの深部で活動するため、セキュリティソフトによる検知が難しい。rootkitが検出された場合、コンピュータがその他の不正プログラムにも感染している可能性が高いと解説している。

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