日本セーフネット、クラウド型ライセンス管理サービスを発表

日本セーフネットは、SaaSやオンプレミス環境のライセンス管理などが可能なクラウドサービスの提供を発表した。

» 2012年05月16日 18時22分 公開
[ITmedia]

 日本セーフネットは5月16日、クラウド型ライセンス管理サービス「Sentinel Cloud Service」の日本語版サービスを2012年度中に提供すると発表した。6月にもデモサイトを開設する。

 Sentinel Cloud Serviceは、SaaSやオンプレミス環境のソフトウェアライセンスの発行や管理、ユーザー情報の管理、利用状況の把握、分析などの機能を、クラウドサービス事業者やソフトウェア開発企業向けに提供するもの。米国ではSafenetが2011年3月に開始しており、日本セーフネットも日本語サービスの準備を進めている。課金や帳票発行といった外部サービスとの連携も予定する。

 Safenetで同サービスを担当するソフトウェアライツマネジメント事業プロダクトマネジメント担当バイスプレジデントのジェイク・フォックス氏は、「ソフトウェア企業にとってクラウドはライセンシングビジネスの仕組みを大きく変えるものであり、顧客ニーズに合致したサービスカタログの作成や提供、サービス利用のコントロール、利用状況を基にした分析とサービス品質の向上といった取り組みを支援する機能を用意している」と説明した。

 当初のサービスではSaaS経由で提供しているライセンスやユーザーの管理などが可能だったが、直近のバージョンアップでオンプレミスのコンピュータ向けライセンスの管理にも対応。これにより、ソフトウェア企業が従来のビジネスモデルを継続しつつ、SaaSによる新たなビジネスモデルも導入しやすくなるという。

 国内向けにはデモサイト開設に加えて、年内にマニュアルや24時間対応サポートの提供も予定。基本料金は250ユーザーのライセンスを管理する場合で年間112万2000円、追加料金は1ユーザー当たり月額280円から。SaaSなどでは事業者がエンドユーザーに提供する月額料金は数百円から数千円となる場合が多い。「Sentinel Cloud Serviceによる管理コストが高くならないよう事業者の要望を聞きながら料金の設定を検討していきたい」(SRMソリューション事業部長の小池康幸氏)としている。

Sentinel Cloud Serviceの管理者画面

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