TwitterがユーザーのWebサイト閲覧履歴に基づいた「おすすめユーザー」のパーソナライズ化を始める。「Do Not Track」機能を有効にしているか、デフォルトで有効になっている履歴収集設定を無効にすればパーソナライズ化はされない。
米Twitterは5月17日(現地時間)、「おすすめユーザー」をユーザー情報に基づいてパーソナライズ(カスタマイズ)すると発表した。一部のユーザーでのテストをスタートしたという。
新規にアカウントを登録する画面に、新たに「Tailor Twitter based on my recent website visits(最近閲覧したウェブサイトを基にカスタマイズする)」という項目が加わった。この項目はデフォルトで有効になっており、これを有効にしておくと、作成したアカウントに対してTwitterがフォローをすすめるユーザーが、カスタマイズされたものになる。
Twitterがカスタマイズのために利用するのは、(登録前の)ユーザーが最近閲覧したTwitterエコシステム内のWebサイト(Twitterボタンやウィジェットを設置しているWebサイト)が提供するユーザーの閲覧情報だ(Twitterは、こうしたエコシステムでのユーザー情報の収集は、米Facebook、米LinkedIn、米YouTubeもやっていると説明している)。これらのWebサイトを閲覧した既存Twitterユーザーの多くがフォローしているユーザーが「おすすめ」として紹介される。
おすすめのカスタマイズは、既存ユーザーにも提供される。ユーザー設定に、「おすすめユーザーのカスタマイズ」という項目と、その設定項目として「最近閲覧したウェブサイトを基にカスタマイズする」が追加される(現在はプレビュー)。こちらもデフォルトで有効になっている。
カスタマイズに利用されるWebサイトの閲覧情報は、約10日間保存された後、削除もしくは集約される。閲覧情報を提供したくないユーザーは、上記の各項目のチェックを外すことで拒否できる。
同社はこのパーソナライズ機能の追加とともに、サービス利用規約とプライバシーポリシーを更新した。
また、Twitterが同日発表した「Do Not Track」のサポートにより、主要WebブラウザでDo Not Track機能を有効にしているユーザーおよびこれからアカウントを作成するユーザーの場合、Twitterのおすすめユーザーのカスタマイズはデフォルトでオフになる。
おすすめユーザーのカスタマイズに加え、新規登録ユーザーのおすすめユーザーの表示方法も、フォロー相手を選びやすいように改善された。フォロー相手を選ぶ画面が、左側におすすめユーザーの一覧、右にそれらのユーザーのツイートで構成されたタイムラインが表示される。新規登録ユーザーは、実際のツイートを読んで、どのユーザーをフォローするかを決められる。
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