2006年には「Web 2.0」の代名詞的存在だったソーシャルニュースのDiggがメディア企業に買収され、ニュースサービスに統合される。
米メディア企業のBetaworksは7月12日(現地時間)、ソーシャルニュースサービスの米Diggを買収したと発表した。Diggは、2006年に米Time誌が「最もクールな50のサイト」に選んだソーシャルサービスの草分け的存在だが、米Facebookや米Twitterなどに押されていた。創業者のケビン・ローズ氏は2011年にDiggを離れ、この3月に米Google入りしている。
Diggは、2004年にスタートした読者主導のソーシャルニュースサイト。ユーザーがネット上で注目し、投稿したインターネット上のニュースやブログの記事を閲覧できる。これまで3億5000万件の投稿、4000万件のコメントがあったという。
Diggを買収するBetaworksは、リンク短縮サービスの米Bitlyやニュースサービスの米News.meなどソーシャル系Web企業を運営するメディア企業。
買収により、DiggはNews.meに統合されるが、Diggのブランド名は存続し、クラウドベースのサービスになるという。Betaworksの創業者であるジョン・ボースウィック氏がDiggのCEOに就任する。
現在Diggの取締役を務めるローズ氏はDiggの公式ブログで「私はジョン(ボースウィック氏)のファンだ。Bitly、News.me、Chartbeatを手掛けた彼が、新生Diggで何をしてくれるか楽しみだ」と語った。
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