インテル、電気自動車向けのビッグデータ活用施策を発表

アプトポッドとインテル、東京アールアンドデーが、電気自動車の運行監視や乗客向けサービスなどにビッグデータを活用する取り組みで連携する。

» 2012年07月31日 11時18分 公開
[ITmedia]

 アプトポッドとインテル、東京アールアンドデーは7月31日、電気自動車(EV)向けにビッグデータ(多種・大量データ)を活用したサービス提供やシステム開発などで協力することを発表した。アプトポッド東京アールアンドデーが共同開発したインテルアーキテクチャ(IA)採用の車載システムによるリアルタイム遠隔監視の仕組みを、沖縄県沖縄市の電気バスに提供する。

 3社は、「Control Area Network(CAN)」と呼ばれるネットワーク上の情報や、IA採用の車載端末やタブレット機器のGPS情報を活用しての車両状態の遠隔監視、電気バスの乗客向けデジタルサイネージなど、IAに基づく機器やシステムによるビッグデータ活用のソリューション開発を目指すという。

 具体的には、数十ミリ秒単位でCAN上を流れる約350項目におよぶ大量の車両データやGPS情報などをIA採用の車載システムでリアルタイムに圧縮処理し、クラウド上にアップロードする。これらのデータは、管理端末側でHTML 5を利用して二次元/三次元画像の情報として可視化できるため、車両情報をさまざまに活用できるとしている。EVを構成する機械装置の致命的故障の抑止、故障時の原因特定、経済性の評価、バッテリーの劣化測定などに適用する。

 東京アールアンドデーは業務用車両を中心としたEV向けの技術開発を手掛け、アプトポッドは東京アールアンドデーと共同でEV向けの車両データリアルタイム管理やエネルギーレポートを行う車載システムを開発している。

関連キーワード

CAN | Intel | Big Data | 電気自動車


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ