Appleが「iPhone 5」を発表。ディスプレイは4インチに大型化し、LTEに対応する。
米Appleは9月12日(現地時間)、「iPhone 5」を発表した。ディスプレイが大型化したほか、高速なLTEに対応。米国や日本で9月21日に発売する。ティム・クックCEOは発表会で「これまでで最も薄く、最も高速で最高のiPhoneだ」と自信を見せた。
iPhone 5はディスプレイが4インチに大型化。解像度は640×1136ピクセル(326ppi)と16:9のアスペクト比になった。パネルはIPSでコントラスト比は800:1、最大輝度は500カンデラ/平方メートル。Appleは公表していないが、タッチセンサーを液晶自体に組み込む「インセル」技術を採用しているとみられる。
本体の厚さは7.6ミリ、重さ112グラムと、iPhone 4Sから18%薄く、20%軽量化。カラーはブラックとホワイトの2モデル。背面はアルミによるツートンカラーになっている。従来から縦長にはなったが横幅は変えず、手で持ちやすいよう配慮しているという。薄型化のため、micro-SIMカードより44%小さなnano-SIMカードを採用したほか、LTEチップを1チップ化した。
Dockコネクタは従来から80%小型化した新形状「Lightning」を採用している。プロセッサは「A6」を搭載し、従来の「A5」プロセッサから2倍高速化しているという。高速通信のLTEに対応し、日本ではソフトバンクモバイルとKDDIで利用できるとしている。
カメラは800万画素の裏面照射センサー。画像処理の改良で低照度シーンの撮影に強くなり、処理時間は40%高速化しているという。パノラマ写真撮影が可能で、合計2800万画素のワイドな写真を撮影できる。
OSは最新のiOS 6を搭載。Google Mapsに代わる独自の地図サービスを採用するほか、YouTubeアプリが省かれる。
米国価格は16Gバイトが199ドル、32Gバイトが299ドル、64Gバイトが399ドル。iPhone 4Sは99ドルに値下げし、iPhone 4はキャリア契約付きで無料に。国内の価格などはソフトバンクモバイル、KDDIから順次告知されるとみられる。
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