今回のセキュリティアップデートは、OS X Mountain Lion(10.8)とOS X Lion(10.7)に加え、Mac OS X 10.6.8(Snow Leopard)も対象となっている。
米Appleは9月19日、OS XとMac OS X向けのセキュリティアップデートを公開し、多数の深刻な脆弱性に対処した。OS X Mountain Lion(10.8)とOS X Lion(10.7)に加え、Mac OS X 10.6.8(Snow Leopard)もアップデートの対象となっている。
最新版は「OS X Mountain Lion v10.8.2」「OS X Lion v10.7.5」、およびSnow Leopard向けの「Security Update 2012-004」となる。
Appleのセキュリティ情報によると、今回のアップデートではApache、BIND、PHPなどのコンポーネントを更新して脆弱性に対処したほか、QuickTimeやImageIOなどに存在する任意のコード実行などの脆弱性を修正した。
OS X Mountain Lion v10.8.2には、同日リリースされたWebブラウザの更新版「Safari 6.0.1」が同梱されている。
Mac OS Xのアップデートはこれまで、現行バージョンと1つ前のバージョンのみが対象とされ、それよりも前のバージョンは対象外となるのが通例だった。このためMountain Lionが登場した時点で、Snow Leopardのサポートは打ち切られるのではないかと危惧されていた。
しかし、Appleが7月下旬にリリースしたJava for OS XとJava for Mac OS Xのアップデートは、Mountain LionとLionに加えてSnow Leopardも対象となり、Mac向けセキュリティソフトメーカーのIntegoは「セキュリティ業界では驚きを持って受け止められた」と解説していた。Appleは今回もこの方針を踏襲し、Snow Leopardの脆弱性にも対処したもようだ。
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