新シムシティ、サーバの能力オーバーでプレイ不能に──EAが謝罪

オンラインゲームになって帰ってきた人気都市開発シミュレーションゲーム「SimCity」が、発売直後から“想定以上のアクセス集中”が原因で多数のユーザーがプレイできなくなった。3月11日現在もサーバ増強やアップデートで対応を続けている。

» 2013年03月11日 08時03分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]
 simcity 1

 米ゲーム大手のElectronic Arts(EA)が3月5日(現地時間)に発売した人気PCゲーム「SimCity」の最新版で、サーバの処理能力オーバーのため、多数のユーザーがプレイできなくなるというトラブルが発生した。

 新SimCity(日本での参考価格は6800円)は、ネットへの常時接続が前提のオンラインゲームになっており、EAの「Origin」サービスのサーバに常時接続している必要がある。このOriginのサーバへのアクセスが想定以上に集中したのがトラブルの原因という。

 EAは8日と9日、公式ブログで対応(サーバの増設やシステムのアップデート)状況を説明し、謝罪した。

 8日付の投稿で同社は、想定が甘かったことを認め、問題確認後48時間でサーバ容量を120%増強したと説明した。また、新SimCityを購入して既にアクティベートしているユーザーに対し、EAの「PCデジタル ダウンロード ゲーム」ラインアップからゲームを1本無料で提供するとしている。

 9日付の投稿では、まだ完全復旧ではないが、「すべてのプレイヤーの皆様をオンライン環境にし、一緒にプレイできる環境を整え、少しの引っかかりもない状態にするために懸命に努力をしています」としている。同社は本稿執筆現在も、フォーラムページで更新状況を報告している。

 SimCityは都市開発シミュレーションゲームの草分け的存在。新版ではオンライン上で複数ユーザーが共同で都市を構築できるのが大きな特徴になっている。

 simcity 2

変更履歴:当初、トラブルの原因を「DRM(デジタル著作権管理)認証サーバの処理能力オーバーのため」としていましたが、EAは原因を「想定以上のアクセス集中のため」としているため、修正しました。[2013/3/11 15:30]



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