アズジェント、UTMとIPS/IDSの運用監視・ログ分析サービスを始動

新たにセキュリティサービスブランド「セキュリティ・プラス」を立ち上げた。第一弾サービスではマルチベンダー対応のSOCサービスを提供する。

» 2013年03月28日 15時05分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 セキュリティ企業のアズジェントは3月28日、セキュリティサービスブランド「セキュリティ・プラス」を立ち上げと、その第一弾サービスとなる「セキュリティ・プラス マネージメントセキュリティサービス」の提供を発表した。

会見する杉本隆洋社長

 同社は、セキュリティ製品の販売や導入、運用の支援、情報セキュリティに関する監査、診断などを手がける。会見した代表取締役社長の杉本隆洋氏は、「商品の販売から運用にフォーカスし、これまで培ったノウハウや海外連携などを強みにサービス事業を本格展開する」と表明した。

 第一弾のセキュリティ・プラス マネージメントセキュリティサービスは、企業ネットワークに設置されているUTM(統合脅威管理)やIPS/IDS(不正侵入検知/防御システム)機器の運用と、サイバー攻撃などの監視・分析、ユーザーの対応支援を一元的に24時間体制で行う。

 同社では2011年から、まず販売実績の多いチェック・ポイント製品を対象にサービス提供しており、今回はこのサービスをベースに、マルチベンダー対応を図った。チェック・ポイントのほか、フォーティネットやジュニパー、シスコ、マカフィー、パロアルトネットワークス、日本HP(TippingPoint)など広範なベンダーの製品に対応できるとしている。

セキュリティ・プラス マネージメントセキュリティサービスの拠点となるセキュリティ監視センター(写真はバックアップセンター)。現在は15人、24時間体制で監視から分析までに対応する

 こうしたサービスは、同社以外にもラックやIBM、NTTコミュニケーションズなどが提供しているが、杉本氏は「利用は非常に大規模な企業が中心で、それより規模の小さい企業の潜在的なニーズが強くある」と説明する。同社のサービスではUTMの運用監視を月額7万4000円から、IPS/IDSの運用監視を同24万円から(いずれも参考価格)提供。「市場を開拓すべく戦略的な価格を設定しており、サービス品質は大手に負けない水準にしたい」(杉本氏)という。

 販売は同社およびパートナー経由となり、ビットアイルが「マネージド仮想UTMサービス」の名称で、フォーティネットのUTM「FortiGate」の仮想アプライアンスを利用するサービスを顧客に提供する。

 販売目標は初年度1億円、3年後に10億円。「当社の見込みではマネージドサービス市場規模は顕在化しているもので70億円、これに加えて潜在的には150億円程度ある」(杉本氏)としている。

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