北日本放送、VDI基盤にNetApp FASシステムを採用導入事例

ストレージシステムの刷新により、少人数での仮想デスクトップ基盤の効率的な運用と、堅牢なデータ保護の体制を確立した。

» 2013年04月04日 17時51分 公開
[ITmedia]

 富山県を放送対象地域とするラジオ・テレビ局の北日本放送は、仮想デスクトップ基盤(VDI)のストレージシステムに、「NetApp FASシステム」とネットアップのストレージ管理ツールを導入した。ネットアップが4月4日に発表した。

 北日本放送は、業務系サーバやクライアントPCの増加による運用管理負荷を軽減するため、仮想化によるサーバ統合や、デスクトップ仮想化に取り組んできた。しかし、(1)クライアント環境の配布や修復などを迅速に行える管理体制の確立、(2)ユーザーの業務を止めない堅牢なVDIの構築、(3)自社の力で構築から運用までスムーズに進められるシステム基盤の選定――の3点が、同社のストレージシステムでの課題になっていた。

 北日本放送は、さまざまなストレージ製品を検討した結果、主要な仮想化ソリューションとの親和性や、マルチプロトコルでの接続、データ重複排除機能にも対応したNetApp FASシステムを選択した。VDIのストレージシステムにはメインストレージにアクティブ・アクティブ構成の「NetApp FAS2040A」と「FAS2220A」、バックアップ用ストレージにシングル構成の「NetApp FAS2020」と「FAS2220」を導入。

 また、物理サーバとの接続にはiSCSIに加え、仮想化ソリューションで実績のあるNFSを採用した。ストレージ内の論理ボリュームにNetApp Deduplicationを適用することで、約50〜70%の重複排除率を達成したという。データ保護対策としては、「NetApp SnapMirror」を導入し、バックアップ用ストレージに1日1回のデータ同期を実施し、システムの可用性と堅牢性を高めたとしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ