Microsoftが、次期Windowsアップデートの「Windows 8.1」でスタートボタンのような“Start tip”をデスクトップ画面の左下に常駐させることなど、幾つかの新機能を発表した。
米Microsoftは5月30日(現地時間)、次期Windowsアップデート「Windows 8.1(コードネーム:Windows Blue)」の幾つかの新機能を紹介した。スタートボタンに近い機能を持つ“Start tip”や全アプリが一覧できる“Apps view”などが加わる。
スタート画面で画面左下にマウスを合わせると、Windowsロゴのアイコンが表示されるようになる。Microsoftはこれに名前を付けていないようだが(Start “tip”と呼んでいる)、これはある意味でのスタートボタンの復活だ。このボタンは、デスクトップ画面ではタスクバーに常駐する。
ただし、Windows 7のスタートボタンのようなメニューが表示されるものではなく、デスクトップ画面でクリックするとスタート画面が表示されるものになるようだ(まだこのボタンの詳細は説明されていない)。だが、次に説明するApps viewと組み合わせれば、Windows 7に近い使い方ができそうだ。
スタート画面で画面の下から上にスワイプすると、すべてのアプリを一覧できるページ「Apps view」が表示される。この画面ではアプリをカテゴリ別に分類したり、名称や日付でフィルタリングしたりできる。また、Windows 8ではWindows Storeからインストールしたアプリは直接スタート画面に追加されているが、アプリはまずこのApps viewに追加され、自分でスタート画面に追加するようになる。
このアプリ一覧を、スタート画面の代わりに表示させることもできる。つまり、デスクトップ画面でStart tipをクリックすると、Apps viewを表示するようにも設定できる。
Windows 8でPC設定やコントロールパネルに分散されていたPC設定関連機能がPC設定に一元化される。画面解像度の変更やWindows Update、ドメインの追加、SkyDriveの管理もすべてPC設定で行えるようになる。
2つのアプリを並べて表示できる「スナップ」機能で、アプリの表示サイズを自由に変更できるようになり、2つのアプリで画面を共有できるようになる。
標準搭載アプリもそれぞれ改善され、例えばフォトアプリで使える編集機能が増え、メール、SkyDrive、カメラアプリなどの写真を編集できるようになる。
ロック画面を、PCやSkyDriveに保存してある写真のスライドショーに設定できる。また、カメラ付き端末の場合はロック画面のままログインせずに撮影が可能になる。
スタート画面では、タイルの背景の壁紙に、動画も含む好きな画像を設定できるようになる。また、設定できるタイルサイズが増え、複数のタイルを選択できるようになる。
Webブラウザは、タッチ操作に対応したInternet Explorer(IE)11になる。ページロードが速くなり、開けるタブ数の制限がなくなり、同じアカウントでログインする複数の端末で開いたタブなどの状態を共有できる。
ファイルをSkyDriveに直接保存できるので、同じMicrosoftアカウントでログインすれば複数の端末でファイルを共有できる。
検索チャームがBingで強化され、Web、アプリ、ファイル、SkyDriveなどさまざまなソースを検索できる。
Windows 8.1の新機能については6月26日開催の年次開発者会議BUILDで紹介する他、段階的に公式ブログで解説していくという。
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