オーアイエスコム、クラウドサービス基盤にPureFlex Systemを採用

オーアイエスコムは、新クラウドサービスのシステム基盤の構築にあたり、日本IBMの統合型システム「IBM PureFlex System」などを採用した。

» 2013年05月31日 16時23分 公開
[ITmedia]

 システムインテグレーターのオーアイエスコムは、日本IBMの統合型システム「IBM PureFlex System」とストレージ「IBM Storwize V7000」、および管理ソフトウェア「IBM Flex System Manager」を活用したシステム基盤を構築し、新サービス「SSCクラウドサービス」を本年8月に提供開始する。日本IBMおよび日本情報通信が5月31日に発表した。

 データセンターにおけるサーバの運用管理が煩雑化していたオーアイエスコムは、新サービスの開始にあたり、AIX、Linux、Windowsなど、複数のOSを一元管理し、運用管理コストを低減しながら、将来的なサービス利用者の増加にも耐え得る、信頼性と拡張性の高いシステム基盤を求めていた。

 日本情報通信は、2013年上旬よりオーアイエスコムの既存サーバ40台を、1台のIBM PureFlex Systemへ移行する取り組みを開始した。新しいシステム基盤は、POWER7プロセッサを搭載する「IBM Flex System p460コンピュート・ノード」1台、「IBM Flex System x240コンピュート・ノード」4台、ストレージのIBM Storwize V7000で構成される。既存システムからの移行により、サーバ台数は8分の1、消費電力は2分の1、設置スペースは6分の1となり、運用コストの削減を実現したという。

 p460ノードの仮想化技術「PowerVM」上には、基幹バッチ処理を担う5区画のAIXシステムと、既存x86サーバからの移行を含めた10区画以上のLinuxシステムを、高密度に集約している。4ノードのx240には、VMware上にWindowsとLinuxの区画が構成されている。また、サーバ環境の違いにより煩雑になりがちな運用管理については、FSMの活用により、業務の簡略化とワークロードの軽減を図っている。

 オーアイエスコムは、現在構築中であるIBM PureFlex Systemのシステム基盤を活用した、デスクトップ仮想化サービスの提供も検討しており、8月より開始予定のクラウドサービスをはじめとする、顧客満足度の高いさまざまなサービスを今後も提供していく予定だ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ