ユーザーに直接関係する新機能としては、HTML5のビデオや音声の再生速度を変更できるようになり、アドオンマネージャーにソーシャルサービスを管理するタブが追加された。
Mozilla Foundationは6月25日(現地時間)、Webブラウザ安定版のアップデートとなる「Firefox 22」をWindows、Mac、Linux、Android向けに公開した。デスクトップ版は[ヘルプ]→[Firefoxについて]で自動更新できる。
一般ユーザーには直接関係ないが、ビデオチャットを可能にするWebRTCにデフォルトで対応し、3D描画技術WebGLへの対応を強化したことにより、プラグインなどをインストールせずにWebブラウザで使えるビデオチャットアプリや3Dゲームの登場が期待できる。Mozillaは2月にWebRTCによるChromeブラウザとのビデオチャットのデモを披露している。
また、JavaScriptエンジンに、高速化技術「asm.js」を最適化するモジュール「OdinMonkey」を搭載した。これにより、asm.jsに対応する3Dゲームやオンラインの写真編集サービスなどが高速化できるという。
その他、「アドオンマネージャー」に「Social API」対応サービス管理タブが追加され、対応HTML5の<audio>と<video>の再生速度を変更できるようになった。Windowsでは高精細ディスプレイでテキストを大きなサイズでレンダリングするオプションを表示するようになり、Macではファイルのダウンロードの進捗状況をドックのアプリケーションアイコンで表示するようになった。
小型タブレットでもタブレット向けユーザーインタフェースを完全に使えるようになり、<data>と<time>が利用できるようになった他、デスクトップ版と同様にWebGL対応が強化された。
セキュリティ関連では、Webコンテンツから|Components|オブジェクトへのアクセスをできなくした他、計14項目の脆弱性を修正した。内訳は、重要度が4段階評価で最も高い「最高」が4項目、「高」が6項目、「中」が3項目、「低」が1項目。
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