日本IBM、セキュリティのログ分析ソフト新版を発売 日本語ログ解析をサポート

QRadarの最新版では脆弱性管理機能を新たに搭載。日本語を含む100種類以上の言語コードのログ収集・解析も可能になった。

» 2013年07月26日 12時44分 公開
[ITmedia]

 日本IBMは7月26日、セキュリティ対策向けログ収集・分析ソフトウェアの最新版「IBM Security QRadar V7.2」と、ログ取得量を半分にした廉価版の新製品「IBM QRadar SIEM All-in-One 2100 Light」を発表した。8月12日に出荷を開始する。

 QRadarは、組織内のIT機器などのログ情報を一元的に収集し、相関分析によってセキュリティ侵害などの脅威の検知や対策状況の管理などができるソフトウェア製品。アプライアンスや仮想アプライアンスで利用できる。

 最新版は、7万種類以上の脆弱性情報やセキュリティ関連の最新情報を活用し、管理対象機器のセキュリティ状態の確認と脆弱性解決など優先度の高い対応をユーザーに通知する「IBM Security QRadar Vulnerability Manager」機能を搭載した。クレジットカード業界のセキュリティ基準「PCI DSS」にも準拠する。

QRadar Vulnerability Managerの管理画面

 また、日本語など100種類以上の言語コードのログ収集・解析が正式に可能になり、多言語でのセキュリティ脅威の可視化が実現する。対象機器の管理ではIPアドレス単位に加えてMACアドレスにも対応するほか、サードパーティーを含む認証やアクセス管理の製品との連携も強化している。

 新製品のIBM QRadar SIEM All-in-One 2100 Lightは、IBM Security QRadarの基本的な機能を搭載し、ログ収集量を従来製品の約半分にしている。中規模以下のシステムや限定されたシステムでのログ分析によるセキュリティ脅威の可視化に利用できる。

 製品価格は、ログ管理のみの利用で119万3850円(仮想アプライアンス利用の場合)、全機能の利用で1109万940円(同)から。IBM QRadar SIEM All-in-One 2100 Lightは708万8550円(SIEM機能をアプライアンスで利用する場合)となっている。

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