スマートフォン出荷台数ランキングのトップ2社、SamsungとAppleのシェアを、新興国市場での低価格端末が好調なLG ElectronicsとLenovoがわずかながら奪った。
米調査会社IDCは7月25日(現地時間)、2013年第2四半期(4〜6月)の世界携帯端末市場調査結果を発表した。携帯端末の総出荷台数は前年同期比6%増の4億3210万台。スマートフォンの出荷台数は52.3%増の2億3790万台で、携帯端末全体に占める割合は55%と、初めて過半になった前期からさらに伸びた。
フィーチャーフォンからスマートフォンに移行しつつあるする新興国市場のユーザーを、低価格のAndroidスマートフォンで取り込んでいる中国勢(Lenovo、Huawei、ZTE、トップ5には入っていないCoolpad)がシェアを伸ばしている。
スマートフォン出荷台数のメーカー別トップ3は前期と変わらなかったが、韓国LG Electronicsと中国Lenovoが、1位の韓国Samsung Elecronicsと2位の米Appleからシェアを奪った。Samsungの出荷台数の伸びは43.9%、Appleは20.0%と悪くなかったが、LGとLenovoの伸びは3桁だった。
Appleは昨年9月の「iPhone 5」発売以来スマートフォンの新モデルを発売しておらず、次期iPhoneは9月に発表されるとみられている。
LG Electronicsは「Nexus 4」と「Optimus G」というハイエンドモデルと、新興国市場向けの低価格スマートフォンL-Series IIとF-Seriesがそれぞれ好調だった。
前期4位だった中国Huaweiに代わって4位にランクアップしたLenovoは、地元中国での3G対応低価格スマートフォンLePhoneシリーズの出荷が伸びた。同社は今後、このシリーズの販売地域を中南米などに拡大していく計画だ。
順位 | 社名 | 2Q13出荷台数 | 2Q13市場シェア(%) | 2Q12出荷台数 | 2Q12市場シェア(%) | 出荷台数伸び率(%) |
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1 | Samsung | 72.4 | 30.4 | 50.3 | 32.2 | 43.9 |
2 | Apple | 31.2 | 13.1 | 26.0 | 16.6 | 20.0 |
3 | LG Electronics | 12.1 | 5.1 | 5.8 | 3.7 | 108.6 |
4 | Lenovo | 11.3 | 4.7 | 4.9 | 3.1 | 130.6 |
5 | ZTE | 10.1 | 4.2 | 6.4 | 4.1 | 57.8 |
その他 | 100.8 | 42.4 | 62.8 | 40.2 | 60.5 | |
合計 | 237.9 | 100.0 | 156.2 | 100.0 | 52.3 | |
(資料:IDC) |
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