プレハブデータセンター向けの新開発サーバ、富士通がヤフーに200台導入

ヤフーが実証実験中の「プレハブデータセンタ」向けに、富士通は新開発した「PRIMERGY RX200 S7」を提供している。

» 2013年08月16日 12時17分 公開
[ITmedia]

 富士通は8月16日、ヤフーが2011年9月から実証実験を行っている「プレハブデータセンタ」向けに新開発したサーバ「FUJITSU Server PRIMERGY RX200 S7」を200台導入したことを発表した。プレハブデータセンタでの省電力化に貢献したとしている。

 PRIMERGY RX200 S7は、ヤフーがプレハブデータセンタの要件としている無停電電源装置(UPS)や発電機の無い環境に対応するため、サーバにバッテリ装置を内蔵。省電力運用や高温下での安定稼働を可能にする工夫を取り入れているという。例えば、省電力性では搭載CPUの構成を識別して冷却ファンの回転数を制御しており、消費電力の低いCPUを搭載した時には、ファンの回転数を最大で33%減らしている。

PRIMERGY RX200 S7(左)と内蔵型バッテリユニット

 プレハブデータセンタは、サーバの償却周期に合わせて最小減のコストで最新技術に対応できる施設を目指したもの。UPSや発電機の不採用もその一環で、停電時にはサーバに内蔵したバッテリで対処する。

 なお、こうした取り組みにより実証実験としては、メガワット単価が従来の約6割に抑えられ、PUE値も年間平均「1.044」(計画は1.1)を達成しているとのことだ。

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