多くの企業に浸透した仮想化、クラウドは、ビジネスのスピードアップ、コスト削減などのメリットをもたらしている。だが調達・配備とともに、実際にIT システムを使うエンドユーザーへの配慮や確実な運用管理がなければ、そのメリットは半減してしまう。
仮想化、クラウドの浸透は柔軟・迅速なITリソースの調達・配備を可能にした。だがシステムインフラは複雑化し、ITシステム/リソースの一元管理はますます難しくなっている。
こうした中、情報システム部門にはさらなる問題が突き付けられている。例えば業務部門主導でSaaSなどを導入してしまう“勝手クラウド”だ。情報システム部門が関知しないリソース調達はシステムのサイロ化やスパゲティ化を招く原因になりやすい。また、システムが複雑化すればインシデントの数や種類も増加する。それなりの管理体制がなければ社内外のエンドユーザーにストレスを与え、業務の遅滞を招くばかりか、自社サービス、ブランドの信頼性を低下させる原因にもなりかねない。
では情報システム部門としては、どうすればシステム基盤を確実に管理しながら、「業務インフラを一刻も早く整えたい」「システムに何かあれば一刻も早く解決したい」ビジネス部門の要請に応えられるのだろうか。今回はITIL導入のコンサルティングを行っているニュートン・コンサルティングの内海良氏に取材。ITガバナンスも視野に入れ、今、情報システム部門に求められている役割を見直した。
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