シスコ、アプリ中心型のインフラ新ソリューション発表

「アプリケーション・セントリック・インフラストラクチャ」という構想に基づくソリューションは、企業のアプリの実行速度の向上と解放、シンプルな運用と素早い導入、業務の効率化などを支援するという。

» 2013年11月19日 18時20分 公開
[ITmedia]

 シスコシステムは11月19日、企業の業務効率化とシンプルな運用を実現するとした構想「アプリケーション・セントリック・インフラストラクチャ(ACI)」と、この構想に基づくソリューションを発表した。

 ACIは、企業におけるアプリケーションの実行速度の向上と解放、シンプルな運用と素早い導入、業務の効率化などを目的にしているという。そのソリューションは、統合管理基盤の「APIC(Application Policy Infrastructure Controller)」、データセンタースイッチの「Cisco Nexus 9000」シリーズ、「NX-OS」の強化バージョンから構成される。Nexus 9000シリーズでは高性能のデータセンターネットワーク全体における「ゼロタッチ」オペレーションによって、100万ドル単位でコストを節減できるとしている。

 Cisco Nexus 9000はソリューションの中核に位置づけられ、ソフトウェアのアップグレードとAPICにより、NX-OSをオープンソースを含むネットワークやITインフラ領域の業界標準技術に対応した「モード(ACIモード)」としても運用させることができるという。またハードウェア面では10/40Gへ、将来的には100Gのネットワークへの対応を図ると同時に、効率的な電力供給や冷却、故障率の低下といった特徴を備えるものに進化させた。

 同社はACIにおいて業界標準のテクノロジーをベースとすることにより、企業での新しいアプリケーションに対するビジネス需要、既存アプリケーションの迅速なスケーリング、アプリケーションが不要になった段階でのITリソースの再配備を可能にするという。アプリケーション配備サイクルが加速され、ビジネスプロセスも高速化されることで、収益改善に貢献するとしている。

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