ファイバチャネルスイッチの出荷、2012年は31.9%の大幅増に

IDC Japanによると、フィクスドポートスイッチやブレードサーバのエンベデッドスイッチともに需要が拡大し、国内ファイバチャネルスイッチの出荷ポート数は大きな伸びを記録している。

» 2013年11月21日 18時26分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは11月21日、SAN(Storage Area Network)の主要コンポーネントであるファイバチャネル(FC)スイッチ市場の予測を発表した。これによると、2012年の出荷台数は前年比25.1%増の3万1684台で、出荷ポート数も同31.9%増の65万8909ポートとなった。

 出荷ポート数は2010年、2011年と2年連続で10%台前半の成長が続き、2012年はさらに31.9%増の大幅な伸びを記録した。出荷ポート数が大幅に伸びた要因としては、通信事業者向けなどでシャーシスイッチの大型案件があったほか、フィクスドポートスイッチ、ブレードサーバエンベデッドスイッチともに需要が拡大し、3セグメントとも2桁成長を遂げたためだという。

 これまでFCスイッチの出荷ポート数の成長率には、国内におけるSANの普及率が影響を与えていたが、ここ数年は通信事業者の大型投資の有無や、サーバ仮想化の普及、サーバの導入タイプの変化などが強い影響を持つようになっているという。

 サーバ仮想化の普及率が上昇し、その大規模化が進むことで、FC-SANなどのネットワークストレージに対する需要が拡大している。国内では仮想化環境のネットワークストレージをFC-SANで構築するケースが多く、仮想化環境の拡大がFCスイッチの出荷ポート数の伸びを支えているが、その一方で、サーバ仮想化環境においても、NAS、iSCSIなどのIPベースのネットワークストレージと競合するケースも増加している。

 こうしたことから、2012〜2017年の年間平均成長率になると8.1%という。

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