米国家安全保障局(NSA)は機密情報収集のために1000人以上のハッカーを雇っており、インターネットに接続する世界中の5万台以上のPCをマルウェアに感染させたとオランダの全国紙NRC Handelsbladが報じた。
米国家安全保障局(NSA)は機密情報収集のために、世界中の5万台以上のPCをマルウェアに感染させた──。オランダの全国紙NRC Handelsbladが11月23日(現地時間)、元CIA職員のエドワード・スノーデン氏が同紙に提供した文書の情報として、こう報じた。
NSAはこうした攻撃のために1000人以上のハッカーを雇い、「TAO(Tailored Access Operations)」と呼ぶ部隊を編成しているという。マルウェアに感染させたPCには「CNE(Computer Network Exploitation)というツールをインストールし、情報を収集しているとしている。
米Washington Postも8月の報道でTAOの存在に触れている。Washington Postの報道では、2008年時点にTAOがマルウェアを仕込んだPCは2万台と見積もられていた。NRCはこれが2012年半ばに5万台に増加したとしている。
NRCはNSAにコメントを求めたが、NSAはこれを拒否した。
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