「Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform 4.0」および「Red Hat Cloud Infrastructure 4.0」、仮想化基盤ソフト「Red Hat Enterprise Virtualization 3.3」などの国内提供を開始した。
レッドハットは1月28日、クラウド基盤のオープンソースソフトOpenStackをベースにした商用版ソフトの最新バージョン「Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform(RHELOP) 4.0」「Red Hat Cloud Infrastructure(RHCI) 4.0」、仮想化基盤管理ソフト「Red Hat Enterprise Virtualization(RHEV) 3.3」の国内提供を開始した。
RHELOPとRHCIは仮想化技術を活用したクラウド基盤の構築・管理のためのソフトウェア。RHELOPはRed Hat Enterprise Linux(RHEL)によるOpenStackベースのクラウド基盤を特徴としているのに対し、RHCIはRHELやVMware、Microsoftなど複数の仮想化環境を用いたクラウド基盤に対応している。
RHELOP 4.0では新たに、物理と仮想のリソースのプロビジョニングツール「Foreman」やOpenStackのオーケストレーション機能「Heat」、仮想ネットワークインタフェースのデバイス間でのサービスを提供する「Neutron」、リソース計測のOpenStack Telemetryなどをフルサポートする。
また、運用管理ソフト「Red Hat CloudForms」との統合が図られ、RHELを含む複数の仮想化基盤とRHELOPの一元的な管理インタフェースを提供できるようにした。OpenStackのオブジェクトストレージ(Swift)や同ブロックストレージ(Cinder)などのストレージ機能との統合も強化したという。
RHEV 3.3では、以前は物理サーバに限定されたソフトの稼働環境に仮想サーバが加わり、ハードウェアの調達や構築などが不要になったほか、バックアップ&リストア用APIがHP、NetApp、Symantecのバックアップソリューションに対応した。RHCI 4.0ではRHELOP 4.0やRHEV 3.3のバージョンアップ内容が反映されている。
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