信州大、高性能ナノカーボン膜の研究開発向けにスーパーコンピュータを導入導入事例

信州大学は、ナノカーボンなどを使った造水・水循環システムの研究開発向けに、富士通のスーパーコンピュータシステムを導入した。

» 2014年02月13日 14時59分 公開
[ITmedia]
photo

 信州大学は、ナノカーボンなどを使った造水・水循環システムの研究開発向けに、富士通のスーパーコンピュータシステムを導入した。富士通が2月13日に発表した。

 信州大では現在、海水や油などの異物を含む水から生活用水や工業用水、農業用水などを造り出すための“革新的ナノカーボン膜”の開発を計画している。そこで今回、従来なら困難だったナノカーボン膜の複雑な解析や原子系シミュレーションを実施するためにスーパーコンピュータシステムを導入したという。

 導入したのは、PCサーバ「FUJITSU Server PRIMERGY RX200 S8」16台によるPCクラスタと「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX10」1台で構成されるスーパーコンピュータ。信州大は7月から同システムを稼働させる予定だ。

システム構成 PRIMERGY RX200 S8(PCクラスタ)
計算ノード数 16
理論演算性能 6.758テラフロップス
総メモリ容量 4テラバイト

システム構成 PRIMEHPC FX10(シングルラックモデル)
計算ノード数 12
理論演算性能 2.5テラフロップス
総メモリ容量 384Gバイト

 なお、PRIMEHPC FX10で利用するアプリケーションは富士通製のスーパーコンピュータ「京」と互換性があるため、将来的にシミュレーション規模が拡大した際は、京を利用したシミュレーションも並行して実施できるという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ