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» 2014年02月25日 12時15分 公開

クラウドが変えるクルマの未来、IBMはBlueMixでPaaSのオープン化を推進IBM Pulse 2014 Report(2/3 ページ)

[浅井英二,ITmedia]

 「BlueMixを使うことで、われわれはElectronic Horizonのデモシステムをわずか数カ月で開発し、今年1月のInternational CESに間に合わせることができた」とドレースラー氏。

 オープンなPaaSづくりを目指すCloud Foundryは、Web APIを呼び出すことでさまざまなサービスを組み合わせ、迅速にクラウドアプリケーションを開発できる。好きなプログラミング言語を選べるほか、オープンソースプロジェクトとして開発が進められており、特定のPaaSベンダーにロックインされないのが最大の特徴。PaaSベンダーによるロックインを避けられるのはもちろん、例えば、急増するユーザー向けにサービスの改良を頻繁に行わなければならないフェーズではBlueMixで開発を迅速に繰り返し、次第にユーザー数の伸びが落ち着いてきたらプライベートクラウドに移す、といったアプリケーションのライフサイクルに合わせたワークロードの自由な配置も可能になるという。

わずか5分でアプリに新機能を追加できる「BlueMix」

ミドルウェアを統括するロバート・ルブラン上級副社長

 IBMのソフトウェアグループでミドルウェアを統括するロバート・ルブラン上級副社長は、パートナーであるTwilioのジェフ・ローソンCEO兼共同創業者をステージに引き上げ、限られたわずかな時間でこのBlueMixのデモを行うことで、その無限の可能性を示そうと努めた。

 サンフランシスコに本社を置くTwilioは、電話やテキストメッセージの機能をサービスとして提供するクラウド通信企業。開発者は提供されているWeb APIを呼び出すだけでアプリケーションに電話やテキストメッセージの機能を追加できる。実際にステージでは、わずか数分の改良で、顧客の購買記録から電話を掛けたり、テキストを送信することで購入商品に関するフィードバックを得られるデモが行われた。

 「もう通信機器に多額の投資を行う必要はない。APIを呼び出すだけ。わずか5分以内で小売りアプリケーションに通信機能を追加できる。このアジリティーを活用し、Coca-ColaやeBayも次世代のコールセンターを迅速に構築している」とローソン氏は胸を張る。

 BlueMixのパブリックベータでは、モバイルアプリケーションやビッグデータ分析といった、新しいタイプの、いわゆるSystems of Engagement(SoE)の構築に求められるサービス群や、既存のSystems of Record(SoR)とつなぐサービス群、さらにはDevOpsを支援するサービス群がWeb APIとして30種類以上提供されるという。これにより例えば、開発者はこれらのAPIベースのサービスを利用して、顧客を訪問中の営業マンが在庫の情報にアクセスできるような新しいモバイルアプリケーションを迅速に構築できるようになるとしている。

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