サーバ内蔵HDDやフラッシュのリソースをプール化して、仮想マシン向けに最適な性能と耐障害性を提供するとしている。
ヴイエムウェアは3月13日、「VMware Virtual SAN」ソフトウェアの国内提供を開始した。vSphereに直接接続されるサーバのHDDやフラッシュなどのストレージリソースを仮想的に共有する仕組みにして、仮想マシンの性能の最適化や耐障害性の強化を実現するとしている。
VMware Virtual SANは、vSphereのカーネルに統合される。vSphereユーザーは、vSphere Web Clientから2回のクリック操作でVMware Virtual SANを導入でき、仮想マシンごとのポリシーに基づくサービスレベルを設定することで、複雑な設定が不要になるほか、リソースなどが過剰な設定のまま展開されるのを回避できるという。展開は自動化され、管理も簡素化されることで、規定されたサービスレベルの維持にも貢献するとしている。
VMwareのベンチーマークではVMware Virtual SANの性能が、32ノードのクラスタ構成の場合は読み取りで最大200万IOPS、読み取り/書き出しで最大64万IOPSだった。VMware Virtual SANを適用するサーバCPUのリソース消費は10%以下に抑えているという。導入時にユーザーは、サーバへ事前構成の「VMware Virtual SAN Ready Nodes」と、自由にコンポーネントを選択できる「コンポーネント ベースのハードウェア互換性ガイド」の2つの導入オプションを選べる。同日時点で対応コンポーネントは150以上となっている。
VMware Virtual SANは、同社の国内販売パートナーから購入する。市場想定価格は31万2000円から(制限のない1プロセッサあたりの場合)。
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