4月8日にWindows 8およびWindows 8.1を対象に実施されるアップデートでは、マウスとキーボードを使うユーザー向けのさまざまなUI改善が実施される。将来的にはスタートボタンもWindows 7に近いものになる見込みだ。
米Microsoftは4月2日(現地時間)、年次開発者会議「Build 2014」の基調講演で、Windows 8.1 Update 1を発表した。リリースは4月8日。MSDN会員には同日提供を開始した。
Update 1では、マウスとキーボードを使うユーザーのユーザー体験改善に重点が置かれた。昨年11月にWindows Phoneに加えてInternet Explorer(IE)とWindowsのユーザー体験も担当するようになったジョー・ベルフィオーレ氏は壇上でのデモで、マウスを使って新ユーザーインタフェースを紹介した。
一部のPCで、デフォルト設定で直接デスクトップを起動できるようになる(現行Windows 8では起動するとタイル状の「スタート画面」が表示される)。
「タスクバー」から、デスクトップアプリだけでなく、Windows Storeのアプリも起動できるようになった。また、タスクバーにWindows Storeアイコンも追加されたので、デスクトップから直接Windows Storeを開ける。モダンアプリを使っている間でも、マウスカーソルを画面の下に合わせると、タスクバーが表示されるようになる。
スタート画面のタイル上で右クリックするとメニューが開くようになる。このメニューで、アプリのタスクバーへの追加、アプリの削除、タイルサイズの変更などが可能だ。また、マウスを使ってタイルの位置を移動できるようになる。
タッチ対応端末ユーザーにとっても便利になる新機能として、スタート画面右上に電源オフボタンと検索ボタンが付いた。従来より少ないステップで電源オフと検索ができるようになる。
メモリが1Gバイト、ストレージが16Gバイトしか搭載されていないような端末でもユーザー体験を犠牲にせずにWindows 8を稼働できるようになるという。
同社はまた、ディスプレイサイズが9インチ以下のPC、タブレット、スマートフォン向けのWindowsおよびWindows PhoneのOEMメーカーへのライセンス料を無料にすることも発表した。
Operating System担当上級副社長のテリー・マイヤーソン氏は基調講演で、将来のWindows 8.1アップデートで追加されるスタートボタンの機能についても紹介した。スタートボタンを右クリックすると、Windows 7のスタートボタンのようにソフトウェアの一覧が表示されるだけでなく、ライブタイルも表示される。
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