Windows 8.1

「ポストWindows XP」時代の到来で考えるこれからのPC戦略さよならWindows XP、そしてWindows 8.1(3/3 ページ)

» 2014年04月17日 08時00分 公開
[山本雅史,ITmedia]
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次のUpdateからみえるもの

 次のWindows 8.1 Update(仮に「Update2」とする)がリリースされれば、デスクトップでもWindows 8.1が使いやすくなっていくだろう。ここまでくれば、Windows 7などから移行するのも簡単だ。

 また今回リリースされたWindows 8.1 Updateは、Windows 8.1においては重要なアップデートとして提供されている。そのため、「Windows 8.1 Updateにアップデートしない」という選択肢は無い。5月のアップデートからは、Windows 8.1 Updateにアップデートされていないとセキュリティアップデートなどができなくなる。つまり、“素のWindows 8.1”とWindows 8.1 Updateは混在せず、全てWindows 8.1 Updateに統一される。

 今後Microsoftでは「ラピッドリリース」という方針に従い、OSの機能追加を頻繁に行っていく。次のUpdate2に関してスケジュールは明確にされていないが、夏から秋が一つのターゲットになっているようだ。

アプリ周りは?

 Modernアプリに関しては、まだまだ発展途上にあり、本格的に業務アプリを構築するという段階にはまだ無い。しかし、Modernアプリというプログラムフレームワークは今後も変わらない。

 実際にWindows 8.1 Updateでは、ModernアプリをWindows ストア経由では無く、サイドローディングでインストールする仕組みにして、コストが安くなっている。今まではドメインに参加しているWindows 8.1 Enterpriseでは無償でModernアプリがサイドローディングできたが、Windows 8.1 Proやドメインに参加できないWindows RTなどにModernアプリをサイドローディングできるようにするには、1台あたり1230円の「サイドローディング キー」を購入する必要があった。

 Windows 8.1 Updateではこのあたりのルールが大幅に変更され、サイドローディングキーにコストはかからなくない。ただし、Microsoftの「ボリューム ライセンス サービス センター」から取得する必要があるため、企業がセレクト以上の契約を行っていないとサイドローディングキーは取得できない。

 また、Windows 8.1 Updateはスマホ向けのWindows Phone 8.1、XBOX One(将来のアップデート)などでコードのほとんどが利用できる「Universal Windows Apps」がサポートされた。これにより、モバイル、タブレット、デスクトップ、ゲーム機など、Microsoftがリリースしているほとんどプラットフォームで同じアプリを動かすことができるようになる。

 今後もModernアプリへのシフトは進んでいくだろう。今後のPC環境を考えていけば、アプリをModernアプリベースに移行していく必要性があるといえる。

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