End-to-Endを利用すると、Chrome経由で送受信するデータが暗号化され、意図した相手が暗号を解除するまでその状態が保たれる。
米Googleは6月3日、GmailなどのWebメール経由で送受信するメールの内容を手軽に暗号化できる新ツール「End-to-End」のα版を公開した。WebブラウザChromeの拡張機能として提供する。
End-to-Endを利用すると、Chrome経由で送信されるデータが暗号化され、意図した相手が暗号を解除するまでその状態が保たれる。自分あてに送信されたメールも同様。WebブラウザはChromeが必要だが、メールサービスはGmailに限らず、他社のWebメールサービスでも利用できるという。
エンド・トゥ・エンドの暗号化ツールは既に「PGP」「GnuPG」などが存在しているが、使いこなすには相当の技術的ノウハウが必要で手間もかかると、Googleは説明する。そこでエンドユーザーがもっと手軽に暗号化を利用できるよう、多数の暗号化ツールでサポートされているオープン標準の「OpenPGP」を使ったChromeの新しい拡張機能を提供することにしたという。
ただ、まだChrome Web Storeでの提供は開始せず、まずコミュニティでテストしてもらい、安全性を検証してもらいたいとしている。End-to-Endのセキュリティ問題を見つけた場合、報奨金支給制度の対象になるとも明言した。
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