Google、Chromeでの非ログイン検索も暗号化へ

これまでユーザーがログインした場合だけSSL化されていたChromeのオムニボックスからの検索が、次期正式版(バージョン25)からログインしていなくてもSSL化される。

» 2013年01月21日 09時36分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは1月18日(現地時間)、Webブラウザ「Google Chrome」のバージョン25 βから、オムニボックスでの検索をすべてSSL検索にすると発表した。現在は、Googleアカウントでログインしている場合のみ、SSL検索になっている。

 MozillaのFirefoxは昨年7月リリースのバージョン14から既にSSL検索になっている他、米AppleのiOS 6のSafariも、検索枠からの検索はSSL検索だ。

 SSLでは、ユーザーが入力した検索キーワードなどが第三者に傍受されないよう暗号化される。GoogleはSSL接続により、インターネットカフェのWi-Fi接続など安全性が確認できない環境での検索がより安全になるとしている。

 SSL検索に移行しても、ユーザー側で新たに何か設定するといったことは必要ない。Googleは、検索結果表示が遅くなることもなく、高速化プロトコル「SPDY」により、むしろ若干速くなるとしている。

 ユーザーにとってはセキュリティが向上することになるが、Webサイトオーナーにとっては、オーガニック検索の検索クエリーが入手できなくなることを意味し、トラフィックの分析が従来より困難になりそうだ。

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