Google、Goldman Sachsの依頼を受け誤送信メールをブロック──Reuters報道

「gs.com」のつもりで「gmail.com」に送ってしまった機密情報入りのメールを削除するようGoldman Sachsから依頼されたGoogleが、誤送信先のアカウントがメールを開く前に当該メールへのアクセスをブロックした。

» 2014年07月04日 08時04分 公開
[ITmedia]

 米Googleが、米投資会社のGoldman Sachsからの依頼を受け、誤ってGmailユーザー宛に送られたメールをブロックしたことがReutersの7月3日(現地時間、記事の日付は2日になっているが、3日に内容が更新されている)の報道で明らかになった。

 問題のメールは6月23日にGoldman Sachsの委託業者が送信したもので、機密顧客情報が含まれていたという。この業者はGoldman Sachsのメールアドレス「@gs.com」と入力したつもりで「@gmail.com」のメールアドレスにこのメールを送信してしまった。

 Goldman SachsがGoogleに削除を依頼したところ、6月26日にGoogleから裁判所命令がなければメールの削除はできないとの返答があり、Goldman Sachsはこれを受けてニューヨーク州裁判所で申し立てを行っていた。だが、Goldman Sachsは7月2日、Reutersに対し、Googleが裁判所命令を受ける前に問題のメールへのアクセスをブロックしてくれたと語った。

 GoogleはGoldman Sachsに対し、メールは誤送信先のメールアカウントが開く前にブロックしたことも伝えたという。「機密顧客情報は漏えいしなかった」とGoldman Sachsの広報担当者は語った。

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