国内サーバ市場は製造業、官公庁が好調 IDC調査

IDC Japanは国内サーバ市場の産業分野別動向を発表。前年と比べて製造業と官公庁が市場シェアを伸ばした。

» 2014年09月17日 12時32分 公開
[ITmedia]
国内サーバ市場 産業分野別 出荷額構成比、2013 年(出典:IDC Japan) 国内サーバ市場 産業分野別 出荷額構成比、2013 年(出典:IDC Japan)

 IT調査会社のIDC Japanは9月17日、国内サーバ市場の産業分野別動向を発表した。前年と比べて製造業と官公庁が市場シェアを伸ばした。

 調査対象となる8つの産業分野(金融、製造、流通・卸・小売、通信・メディア、ITサービス、官公庁、文教、その他)において、2013年の上位3産業分野の出荷額構成比は、製造が18.9%、金融が18.7%、官公庁が14.8%となった。円安効果で輸出が回復した製造業では、IT投資が復活したことで出荷額は前年比で4.6%増だった。

 一方、金融は前年にあったメインフレームの大型更新案件が一巡したため、シェアを前年比で1.8ポイント落した。官公庁は、メインフレームとx86サーバで大型の更新案件があり、前年比1.8ポイント増加した。

国内サーバ市場 製品分野別 出荷額構成比、2013年:産業分野別(出典:IDC Japan) 国内サーバ市場 製品分野別 出荷額構成比、2013年:産業分野別(出典:IDC Japan)

 x86サーバ市場の産業分野別出荷台数比率では、ITサービスが26.5%で前年に続きトップをキープ。2位は製造の20.1%、3位は通信・メディアの13.7%だった。ITサービスおよび製造は前年からシェアを増やしたが、通信・メディアは更新需要が一巡したことからシェアを下げた。一方、x86サーバの出荷額は、サーバ市場全体の63.1%を占め、特にITサービス、文教、通信・メディア、製造で70%以上を占めた。

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