Amazonに売り手と直接価格交渉できる「Make an Offer」コーナー

Amazon.comの「Make an Offer」コーナーにある商品は、出店者と1対1で価格交渉できる。美術品やコイン、著名人のサイン入りアイテムなど、現在15万点以上が登録されている。

» 2014年12月10日 11時38分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Amazon.comは12月9日(現地時間)、米国のサービスで出店者と1対1で価格交渉できる「Make an Offer」コーナーを開設したと発表した。このコーナーの商品については、顧客が希望価格を入力できる。

 立ち上げ段階で15万点以上の商品が登録されており、今後拡大していく見込み。今のところ、カテゴリーとしては、スポーツやエンターテインメント関連のコレクション(人気選手のサイン入りボールなど)、コイン、美術品がある。

 amazon 1 Make an Offerのトップページ

 各商品には出店者による希望販売価格が表示されており、その価格のまま購入することもできるが、「Make an Offer」ボタンをクリックして希望購入価格を入力して「Send offer to the selle」ボタンをクリックすることで、価格交渉をスタートできる。

 amazon 2 右側の「Make an Offer」欄に希望価格を入力する

 指定した希望購入価格はAmazon経由で出店者に提示され、出店者はこれを受けるか、断るか、カウンターオファーを出すかを選択する。出店者からの回答は72時間以内にAmazonに登録してあるメールに届く。こうしたメールによる交渉の結果取引が成立したら、商品をカートに入れるためのリンクがついたメールが届き、これをクリックすることで購入できる。

 この交渉はヤフーオークションなどと異なり、1対1のプライベートなものだ。

 Amazonによると、購入希望者との交渉機能は出店者からの要望が多かったという。同社はこの新機能は出店者に顧客ベースを拡大する機会を与えるとしている。

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