そこでこの美容サロンでは、従来から社内グループウェアとして使っていた「サイボウズ ガルーン」が搭載している社内SNS機能「スペース」(※)の利用をスタート。従来のメールに代わり、Web上のコミュニケーション空間で情報をやり取りすることに決めました。
※スペース……プロジェクト進行に必要な「ディスカッション」「共通ToDo」「ファイル共有」をWebブラウザ上で利用できる、サイボウズ ガルーンの社内SNS機能
新店舗開発に携わるプロジェクトメンバーは最初のうちは20人程度ですが、オープン間際になると前述の通り200人程度まで膨れ上がります。そこで同サロンでは、この「スペース」で業務のフェーズごとに各部門担当者が店舗オープンまでの情報を投稿していくことで、その情報を必要としている全員がスピーディーに情報を共有できるようにしました。
その効果はすぐに実感できたようです。それまで一方通行のメールによって属人化されていたプロセスを誰もが確認できるようにしたことで、メンバーが自分に関連するタスクを見落とすリスクを減らせました。さらに、スペース機能ではタスクごとにコミュニケーションの場を分けられるので、さまざまなメンバーが関わる店舗開発業務をテンポよく進めていけるようになったそうです。
社内ソーシャル導入の目的
成功をもたらした工夫
次に、社内ソーシャルシステムによって複数の拠点間でノウハウを共有できるようにした学習塾の事例を紹介します。
全国に2000以上の学習塾を展開するこの会社では、教室長の「孤独」が大きな課題となっていました。というのも、1つの教室に対し、それを切り盛りする正社員は教室長ただ1人。学生アルバイト講師20人と生徒80人をたった1人で管理しなければなりません。
教室長をサポートするエリアマネジャーも担当教室を多数抱えており、1つの教室を訪問できるのは1カ月に1回程度。そのため教室長はエリアマネジャーの手厚いサポートも受けられず、先輩社員からアドバイスを受ける場もなし。自分がどう成長していけばいいか分からない、非常にかわいそうな状況に置かれていました。
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