Windows 7/8.1はWindows 10発売後1年間は無料でアップデートできるが、「Enterprise」エディションのアップデートは有料で、従来より柔軟なアップデートプロセスを選択できるようになる。
米Microsoftは1月30日(現地時間)、「Windows 7 Enterprise」および「Windows 8/8.1 Enterprise」は、21日に発表した「Window 10」への1年間の無料アップデートの対象外であると発表した。
21日のイベントでは、Windows 7/8.1、Windows Phone 8.1のユーザーは、Windows 10発売後1年間は無料でアップデートできると発表された。
同社でWindowsエンタープライズプログラムマネジメントチームを率いるジム・アルコーブ氏は公式ブログで、「Windows 7 EnterpriseとWindows 8/8.1 Enterpriseは先週発表したWindows 10無料アップグレードの対象ではない(「Pro」エディションは対象)。だが、「Software Assurance(SA)」顧客は現行の管理インフラでWindows 10を実装するための最大限の柔軟性を得ることができる」と語った。
企業ユーザーにとっては、最先端の新機能を使うことよりもセキュリティとクリティカルな社内アプリなどが問題なく稼働することが重要なため、MicrosoftはEnterpriseエディションの顧客のためにWindows 10へのアップグレードに2つの“Branch”、「Long Term Servicing Branch」と「Current Branch for Business」を用意する。
Long Term Servicing Branchは、重要なセキュリティ関連のアップデートと企業レベルのサポートは提供するが、新機能の追加はしない。
Current Branch for Businessは、アップデートで新機能も追加するが、コンシューマー向けよりも遅く、Windows Insider(テクニカルプレビューのユーザー)やコンシューマーによって十分利用され、下位互換性が確認できてからになる。
企業ユーザーは2つのBranchを端末によって使い分けることができ、途中でLong Term Servicing BranchからCurrent Branch for Businessに切り替えることも可能だ。
アルコーブ氏は昨年9月30日のWindows 10発表の段階で、企業向けには従来より柔軟なアップグレードプロセスを提供すると語っていた。
Enterpriseエディションのアップグレード料金などの詳細についてはまだ発表されていない。
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