インストールした時点ではごく普通のアプリでも、端末を再起動してしばらく経つと不審な挙動が現れ始め、ロックを解除するたびに広告が表示されるようになる。
ウイルス対策ソフトメーカーのAvastは2月3日、迷惑な広告を表示させるアドウェアを仕込んだアプリがGoogle Playで提供されているのを発見したと伝えた。
同社のブログによると、問題が見つかったのは主に英語やドイツ語などのアプリで、既に何百万ものユーザーにダウンロードされていることが判明。中でも「Durak」というカードゲームアプリは、Google Playの表示によればインストール数が500万〜1000万に上る。他にもIQテストアプリや歴史アプリなどにアドウェアが仕込まれていたという。
Durakはインストールした時点ではごく普通のゲームアプリだが、端末を再起動して1週間ほど経つと不審な挙動が現れ始め、ロックを解除するたびに広告が表示されるようになる。
広告では例えば、マルウェア感染や使用期限切れなどについて警告する虚偽の内容が表示され、「Update」のボタンを押すと、不正なアプリのインストールを仕向けるページにリダイレクトされるという。
中にはインストール後30日ほどたってからこうした挙動が現れるアプリもあり、「ほとんどのユーザーは問題の原因を突き止められないまま、ロックを解除するたびに不正な広告が表示される」とAvastは説明する。問題を解決しようと「ソリューション」をうたう広告の手順に従えば、さらに不正なアプリを呼び込む羽目になると警告している。
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