StatCounterの定例検索エンジンシェア調査によると、Mozillaが12月にFirefoxの米国でのデフォルト検索エンジンをGoogleから米Yahoo!に変えた影響が2カ月連続で出ている。
アイルランドのアクセス解析サービス企業StatCounterは2月2日(現地時間)、2015年1月の米国検索市場において、米GoogleのシェアがStatCounterが検索市場調査を開始した2008年7月以来、初めて75%を切ったと発表した。
この動きは、MozillaがWebブラウザFirefoxの米国版のデフォルト検索エンジンを12月のアップデートでそれまでのGoogleからYahoo!に切り替えた影響によるものとみられる。
Google検索のシェアは、12月は前月比4.1ポイント減の75.2%、1月は0.4ポイント減の74.8%だった。
一方、米Yahoo!のシェアは微増(0.5ポイント)ではあるが、前月より増加し、10.9%と過去最高を更新した。
米MicrosoftのBingは、0.1ポイント減の12.4%だった。
さらに、米国でのFirefoxユーザーに限定した検索エンジンシェアをみると、Googleは4.1ポイント減、Yahoo!は4.2ポイント増だった。
Firefoxでは、検索エンジンはいつでもユーザーが変更できるようになっており、Google検索も選択肢に入っている。
Googleは2014年第4四半期(10〜12月期)の決算発表後の電話会見で、Mozillaのデフォルト検索エンジン変更の影響を懸念しているかという質問に対し、素晴らしい製品を作れば人々は探しだしてくれると答えていたが、この調査結果は、わざわざ設定を変えてまでGoogle検索を選ばない人々も一定数いることを示しているといえる。
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