ソフトウェアとサービスのマルチプラットフォーム化を推進するMicrosoftが、iOS、Mac、Android向けの無料カレンダーアプリを手掛けるSunriseを買収した。1月に公開した「Microsoft Outlook」アプリ同様に、iOSとAndroidでMicrosoftのカレンダーサービスを使うためのアプリが公開されそうだ。
米Microsoftは2月11日(現地時間)、iOSおよびAndroid向けの無料カレンダーアプリを手掛ける米Sunriseを買収したと発表した。取引の詳細は公表されていないが、米TechCrunchによると買収総額は約1億ドルという。
Microsoftはこの買収により、マルチプラットホームに対応する「モバイル第一、クラウド第一」の戦略をさらに推進する。
同社は昨年12月にiOSおよびAndroid向けメールアプリの米Acompliを買収し、今年の1月にそのアプリをベースにした新しいメールアプリ「Microsoft Outlook」を公開した。
Mac App Store、App Storeおよび米GoogleのGoogle Playで現在提供しているSunriseのアプリとデスクトップ向けのWebアプリは、サポートを含めてこのまま提供を継続しつつ、Sunriseの技術をMicrosoftのアプリやサービスに統合していく計画。
Sunriseは、米foursquare出身の2人のエンジニアが2013年に立ち上げたニューヨークに拠点を置く非公開企業。カレンダーアプリのSunrise Calendarは、Googleカレンダー、Exchange、iCloudのカレンダー、Facebookのイベントと連係し、Googleマップのナビ機能ともシームレスに連係する。
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