米Microsoftは1月29日(現地時間)、iOSおよびAndroid版「Microsoft Outlook」を公開したと発表した。それぞれのアプリストアから無料でダウンロードできる。日本語化もされている。
Android版が「Microsoft Outlookのプレビュー」になっているのは、iOS版にある一部の機能がまだ使えないため。iOS版に追いついたら「のプレビュー」が取れる見込み。
Microsoft Outlookは、Microsoftが昨年12月に買収した米AcompliのメールアプリAcompliをベースに開発したもの。カレンダー機能も搭載する。
Microsoftは現在、Exchangeサーバのメールサービスにモバイル端末からアクセスするためのアプリ「Outlook Web App(OWA)」のiOSおよびAndroid版を提供しているが、OWAのすべての機能がMicrosoft Outlookでも使えるようになれば、Microsoft OutlookがOWAに取って代わる。
また、同社はWebメールの「Outlook.com」もMicrosoft Outlookアプリから利用するよう奨励している。
Microsoft Outlookアプリがサポートするのは、Office 365、Exchange Online、 Exchange Serve(2007 SP2/2010/2013)、 Outlook.com、Gmail、iCloud、Yahoo! Mail(yahoo.com)。メールだけでなくカレンダーの同期も可能だ。
Acompliの特徴の1つだったクラウドストレージからのファイル添付機能もそのままあり、OneDrive、Dropbox、iCloud、Googleドライブ、Boxと連係する。
ユーザーインタフェースはAndroid版はマテリアルデザインに、iOS版はiOSのフラットデザインに準拠しており、基本操作のスワイプもカスタマイズできる。
iOS端末でGmailを使うためのメーラーとしてはMailboxが人気だが、Microsoft Outlookは強力なライバルになりそうだ。
Microsoftは同日、「Office for Android」をプレビューから正式版に昇格したことも発表した。
同社の「モバイル第一、クラウド第一」戦略の取り組みが加速している。
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