働きやすいオフィスは作って終わりではない、社員の88%超が「たのしくはたらく」ために新しい働き方、新しいオフィス(2/2 ページ)

» 2015年02月26日 17時00分 公開
[岡田大助,ITmedia]
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隔週水曜日は社内で飲み会が開催される

 朝8時30分、IBSの始業時間になると社員に向けたメッセージが音楽とともに流れ出す。これはUSENのオフィスBGMサービスを活用したもの。例えば、毎週水曜日には「今日はノー残業デーですプライベートの時間を充実させましょう」といった具合だ。

 また、隔週水曜日の夕方からは執務エリア入口にあるバーのようなスペースで「アルコミュニケーション」も開催される。軽食とアルコールが無料で提供され、多くの社員が集まってくる。社長と新入社員が気軽に会話できる環境を用意することで、職位という枠を超えたコミュニケーションから新たなアイデアを生まれることもあるという。

クリエイティブベース 休憩時間中にはテレビを見ながらくつろぐことも可能

 このほか月に1回のペースで外部講師を迎えるセミナー「イノベーションサミット」、同じく月1回で外国人講師による英会話講座「English Cafe」なども開催。働き方を変えるオフィス作りはさまざまな種類の机やイスなどの重機を配置して終わりではなく、それをどう活用し続けていくのかが成功の秘けつのようだ。

 ただし、メリハリは付けている。これだけ「楽しげな」オフィスとなると自然と服装もルーズになるもの。だが、開発エンジニアであっても基本的にはスーツとネクタイ着用(夏場はポロシャツOK)だ。

 「格好によって働きにくくなるということはありません。人材系の会社ですし、オープンスペースには社外の人も入ってくる環境です。常にお客さんをお迎えするのにふさわしい格好をしよう、ビジネスパーソンとして誇りを持とうと思っています。もっとも社内で一番オシャレなのは社長なので、彼のファッションセンスがボーダーラインですね。『あ、ジャケットに白パンはOKなんだ』という感じです」

全社員がつながる2つのツール「Lync」と「Yammer」

 社内コミュニケーションを円滑にするためにIT機器の活用は外せない。メッセンジャーの「Lync」は必須ツールだ。東京・豊洲のオフィス以外にも千葉の幕張やベトナムにもオフィスがあり、オフィス間のコミュニケーションではメールとLyncを使い分けている。また、外線の着信や内線の転送もLyncに集約し、社員全員にヘッドセットを貸与している。

 もう1つの必須ツールは社内SNSの「Yammer」。従業員数は2200人(2014年4月時点)を数えるが、そのうち豊洲オフィスに常勤しているのは400人程度。客先常駐などが長期にわたってくると会社への帰属意識が薄れてしまうという課題があった。そこでYammerを情報共有のハブとして使うことを徹底。個人所有のスマホからもアクセスできるようにもしているそうだ。

クリエイティブベース モニターや機材が必要になったらヘルプデスクに頼めばいい
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