Googleがマウンテンビューの本社キャンパスの大規模な再開発計画を発表した。ブロックのようにフレキシブルに組み立て直せるオフィス全体を半透明なガラスの天蓋で覆う独創的な建物のレンダリング画像が目を引く。
米Googleは2月27日(現地時間)、本社キャンパスの大規模な再開発計画をカリフォルニア州サンタクララ群マウンテンビュー市議会に提出したと発表し、幾つかのレンダリング画像を公開した。
建物は半透明のガラスの天蓋(てんがい)で覆われており、温室のようだ。この天蓋は太陽光発電機能も備えるという。
建物の内部はレゴブロックのようにフレキシブルに組み立て直すことが可能。「動かせないコンクリートのビルを建てるのではなく、例えば新しいプロジェクトの立ち上げに合わせて簡単に内部を変えられるよう軽量なブロック式の構造を採用する」という。
省エネルギー設計になっており、環境にも配慮する。自然を可能な限り残して建物の内外に植物を配す。駐車場をすべて地下にし、キャンパス内は自転車あるいは徒歩で移動できるよう専用道を張り巡らせる。
地域社会に貢献するため、従業員以外も利用できる自転車レーン、レストラン、ショップも用意する。
設計は、ロンドンオリンピックの独創的な聖火台で注目を集めた英Heatherwick Studioのトーマス・ヘザウィック氏、デンマークのBjarke Ingels Group(BIG)のビャルケ・インゲルス氏、Googleの3者が合同で行う。
Googleは2006年にマウンテンビューの元Silicon Graphicsの本社を購入し、周囲の土地も購入あるいは借りることでキャンパスを約700万平方フィート(約65万平方メートル)まで拡大してきたが、これだけ大規模な再開発計画は初めてだ。
米Appleの宇宙船のような新キャンパスは2016年半ばに開設の予定だが、Googleの新キャンパスはまだ市議会に申請した段階だ。米Facebookも最近、本社近くに東京ドーム約5個分の土地を購入しており、地域社会に密着したキャンパス拡大を計画中だ。
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